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広がるカーシェアリングサービス 新幹線開業控える福井の現状と今後

2023.11.28 18:55

近年はモノを「所有」するのではなく、「共有」する「シェアリングの時代」と言われています。カーシェアリングサービスもその一つです。

 

「カーシェアリングサービス」とは、登録を行った会員の間で自動車を共同で使用する=シェアするサービスです。メリットは、車の購入費やガソリン代、保険料などの維持費がかからない。24時間いつでも短時間から利用できます。全国にあるカーシェア用の車両台数は、2023年3月時点で約56000台、2010年の1300台の40倍以上に増えています。駐車場などが高い都市部を中心に需要が拡大しているということです。しかし、ここ福井は車社会、自家用乗用車の世帯あたりの普及台数は、2023年3月末時点で1.698台、22年連続全国トップです。

 

そんな福井で、10月からカーシェアリングサービスを始めた会社があります。取材しました。

 

コインパーキングの管理・運営を全国で手掛ける日本システムバンク、管理台数は13万台に上ります。その日本システムバンクが、10月から石油元売り最大手ENEOSと組み、自社が運営するコインパーキングでカーシェアリングサービスを始めました。

 

カーシェアとは、登録をした会員が特定の自動車を共同で使用するサービスです。営業所を構えるレンタカーとは違い、無人のカーステーションにある車を24時間いつでも必要なときに必要な時間だけ利用できるシステムです。

 

こちらはJR福井駅東口近くの立体駐車場です。

 

<小林記者リポート>
「ありました。通常こちらにはカーシェアリングできる車が3台常備されているということですが、いま1台だけは貸し出し中のようです。平日の昼間でも需要があるようです」

 

日本システムバンクは、カーシェア用の車両を北陸3県に10台置きました。JR福井駅近くに4台、金沢駅、富山駅近くにもそれぞれ3台ずつです。

 

<ENEOSカーシェアの使い方>
▼事前に会員登録をすませる(入会の審査手続きに数営業日かかる場合も)
▼Webサイトかアプリから予約をする。(利用開始の1分前まで予約可能)
▼免許証をかざすと車のロックが解除される。(アプリでも可)
▼車に乗り助手席側のグローブボックスの中にある鍵を「貸し出し」に回す
▼エンジンスタートボタンを押すとエンジンがかかる。

 

返却するときは今の逆の手順になります。駅の近くで多くのコインパーキングを運営する日本システムバンク。カーシェアを始めた理由について、野坂信嘉社長はこう話します。

 

野坂信嘉社長:
「新幹線が延伸すると、観光地との二次交通が課題。カーシェア車両を駅近くに置くことにより、その二次交通の問題に協力ができるのではないか。おそらく新幹線延伸後は10台では足りない。利用状況に応じて50台、100台に増やしていきたい」

 

一方、業界最大手のタイムズモビリティが運営する「タイムズカー」は、北陸でも2013年から先行してカーシェアリングサービスを始めています。北陸新幹線金沢開業の2015年10月時点での北陸3県の車両台数は22台でしたが、2023年10月には307台まで増加しています。

 

タイムズカーでは、「要因の一つとして北陸新幹線金沢開業ヲ考えています。県外からの会員の利用が多くなっていて、データからも出張などのビジネス需要や観光の移動手段として利用してもらっていると認識していマス」

 

北陸新幹線県内開業を控え、現在大きな課題となっている二次交通。バスやタクシー、県内鉄道の運転手の確保に苦戦する中、県は、レンタカーやカーシェアの導入に際して事業費の一部を補助する制度を今年度設けました。

 

福井県では、「福井県の観光の課題として主要な観光地が点在している。二次交通としては、バスや鉄道などいろいろなものが考えられるが、レンタカーやカーシェアも点在している観光地を巡るうえでは非常に重要な手段になると考えている」と話します。

 

果たして、カーシェアの普及が二次交通の充実につながり、観光客の利便性を高める一助になるのでしょうか。北陸新幹線県内開業まであと100日余りです。

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