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「紅葉」は12月までおあずけ!? 気候変動による猛暑の影響が身近なところに… 天気のギモンを気象予報士が解説【福井】
視聴者から寄せられた天気にまつわる素朴な疑問や、珍しい気象現象、知りたいことなどを村田気象予報士がわかりやすく解説する「天気のギモン」のコーナー。
今回のテーマは「紅葉の見ごろは12月?」です。
まず、9月の福井と敦賀の平均気温です。福井が27.1度、敦賀が27.6度と観測史上最高となりました。10月も高温傾向が続きそうです。
秋の高温傾向によって、実は年々あることに変化が出てきています。それは、紅葉です。紅葉の時期が遅くなっているのです。
福井地方気象台が観測をしているイロハカエデの標本木は、2日の段階で紅葉は全く始まっていませんでした。
1981年から2023年までの紅葉日のデータを見てみます。ここで示す紅葉日は、大部分の葉が紅葉した最初の日です。1980年前半は 11月上旬でしたが、2018年から2023年までのこの6年間は、12月上旬になっています。40年で1カ月の違いが出てきています。2023年は統計開始以来、最も遅い12月8日でした。
気温と紅葉の関係について、福井総合植物園「プラントピア」の松本淳園長に聞きました。
Q.気温と紅葉の関係は?
「落葉の準備段階として気温が低くなることが条件。気温が高いままだと落葉の準備が遅れるので、紅葉も遅れてしまう」
気温が上がると落葉が遅くなり、紅葉も遅くなるということでした。
福井市の季節別の気温上昇率のデータをみると、約100年間でどの季節も気温は上昇していますが、実は秋が最も上昇率って高くなっています。
実は、海面水温が最も高くなるのは実は秋です。空気の温度よりも遅れて海の温度が高くなるので、海水温が高いことが気温に影響してるのではないかと言われています。
こういった気温上昇が今後も続くと、どのようなことが起きるのか、松本園長に聞きました。
Q.高温傾向が続くと、紅葉はどのように変化していく?
「夏が長く続き、残暑が続くようになると、葉が老化するため“鮮やかな紅葉”への影響が考えられる」
Q.春に咲く花への影響は?
「例えばサクラは、夏の暑さで葉が早めに落ちてしまうと、休眠ができず花が咲いてしまって、これを返り咲きと言うが、本来は春に咲くはずだった花が先に咲いてしまって、開花の数が少なくなるようなことはある」
今年の紅葉は例年よりも少し遅くなるかもしれません。場所によっては12月上旬が見頃というところも出てくるかもしれないという状況です。気候変動の影響というのは遠い未来ではなく、身近な「紅葉」にも現れてるということです。
近年の集中豪雨や猛暑など異常気象もそうです。これまでの経験が生きない時代に入ったと言えるのではないでしょうか。
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