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福井女子中学生殺人事件 前川彰司さん再審公判は2025年3月で即日結審 検察は新証拠提出せず 無罪の可能性高まる
38年前に福井市内で起きた女子中学生殺人事件で、犯人と疑われ殺人の罪で服役した福井市の前川彰司さんの裁判のやり直しに向けて、11日、名古屋高等裁判所金沢支部で、裁判所と検察、弁護団による三者協議が行われました。協議では、やり直しの裁判=再審は2025年3月に開かれ、即日、結審することで合意しました。また、検察側は新たな証拠を提出せず実質争わない方針も示し、前川さんの無罪の可能性が高くなりました。
三者協議には、名古屋高裁金沢支部の山田耕司裁判長と、裁判官、弁護団11人、検察側は3人が参加しました。
弁護団によりますと、協議の結果、3月に再審が開かれ即日結審することが決まりました。裁判では、前川さんも意見陳述をするということです。
また、協議で検察側は、再審では新たな証拠を提出しない方針も示したということです。
2024年10月の再審開始決定の決め手となったのは、検察側が初めて開示した取り調べの供述調書や捜査報告メモなどの証拠287点で、その内容から当時のずさんな捜査が浮き彫りとなりました。
検察がこれ以上の新たな証拠を出さないと決めたことは、再審では事実上争わない姿勢を示したと言うことができ、前川さんの無罪の可能性が高りました。
吉村悟弁護団長は「再審開始が確定した直後、前川君のお父さんが1日も早い無罪をと訴え、それをどう実現するかを考えてきた。(検察は)開示証拠は同意するとはっきり言ったので、これは大きな前進」としています。
また、前川彰司さんは「3月で結審となり、その時期については納得している。この事件は冤罪であったと検察に認めてもらいたい。証拠を隠していたことは事実。その責任を感じてもらいたい」と話しました。
今後、3月の再審までにあと2回の三者協議が開かれ、判決の言い渡しは2025年春頃の見通しです。
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