この先どうなる？ガソリン価格　値上がりの要因となる政府の補助金「参院選までは縮小しないのでは」との見方も　【福井】｜ニュース｜福井テレビ

ガソリンが2カ月連続で値上がりし、市民生活や産業に影響が広がっています。値上がりの原因となっている政府の補助金について解説します。
　
ここ5年のレギュラーガソリンの全国平均価格の推移を見ると、5年前の2020年1月は150円余りでしたが、2025年1月14日時点で181.1円と、2割に当たる30円ほど高くなっています。さらに16日には5円程度値上がりしました。
　　
2021年のコロナ禍明け以降は、世界的な需要増加や円安などでガソリンの価格がどんどん上がり、国は2022年1月から高騰を抑えるべく、補助金を出しています。
　
補助金の額は調整されますが、国の助成によって店頭の販売価格は、実際の金額よりも最大で40円余り低く設定されていました。
　
この補助金の額が、2024年12月と2025年1月の2度にわたり、5円程度ずつ縮小された結果、16日からさらに店頭価格が高くなったというわけです。
　　
今後の価格について、県内のガソリン販売業者が加盟する県石油業協同組合は「政府は、最終的にはガソリン補助金を無くす方針だが、夏に参院選を控えているため、それまでに、さらに補助を縮小するとは考えにくい。原油価格が大きく変動しなければ、夏の参院選までは現在の価格で推移するのではないか」としています。
　
一方でガソリン価格を巡っては、約4割を占める税金が高すぎるといった指摘もあり、政府はガソリン税の一部（旧暫定税率）を廃止する方針です。
　
ただ、廃止の時期は未定で、店頭価格が下がるのは、まだ先となりそうです。