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雪の下で越冬し甘みを増す「勝山水菜」収穫始まる 江戸時代から続く伝統野菜 生産農家は高齢化で継承が課題に 【福井】
勝山市では、雪の下で甘みを増すという伝統野菜「勝山水菜」の収穫が始まっています。
一面の雪と濃い霧に覆われた勝山市内の畑で作られているのが、江戸時代から受け継がれている伝統の勝山水菜です。
勝山市村岡町には生産農家が5軒あり、このうち小玉勲さんの畑では2日前から収穫が始まりました。
勝山水菜は雪の下で越冬させ、その後、雪を取り除いてビニールをかけて3週間ほど成長させるという、とても手間のかかる野菜です。
小玉さんは、青々と育った水菜を丁寧に刈り取っていました。小玉さんは「(作業は)年々体に堪える。雪降りゃ、雪降ったで大変。でも、やっぱり雪があった方が味はいい」と話します。
今シーズンは、長さが若干不揃いだということですが、例年通りみずみずしく甘みが詰まった水菜に育ったということです。
収穫は3月上旬まで続き、市内のスーパーなどで販売されます。
小玉さんは81歳。父親から受け継いだ勝山水菜の生産を50年以上続けてきましたが、高齢などを理由に今年で引退するということです。
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