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味は双方の良いとこどり!?鮮やかなオレンジ色の「黄金ガニ」 違う水深に生息の異種カニが“偶然に出会い”誕生  越前松島水族館で7年ぶりに展示【福井】

2025.02.12 18:45

1月下旬、坂井市の三国港で鮮やかなオレンジ色「黄金ガニ」が水揚げされました。1千~2千匹に1匹ほどしか水揚げされないという珍しい黄金ガニが、いま坂井市の水族館で期間限定で展示されています。

田辺真南葉アナウンサー:
「越前松島水族館にあるカニの水槽には、たくさんのカニがいますが、中でもひときわ目立つ鮮やかな色のカニがいます」

それが「黄金ガニ」。1千~2千匹に1匹ほどしか水揚げされないという珍しいカニ。珍しさの秘密は生息地にあります。黄金ガニは、オスのズワイガニとメスのベニズワイガニの交雑種ですが、ズワイガニは水深300~400メートル、ベニズワイガニは500メートルより深くに生息しているため、水深が違うエリアに生息するカニ同士が偶然巡り会って誕生したという幻のカニです。

普段はあまり動きませんが、求愛行動となると積極的に動く場合も。静かに見守ってほしいと水族館では話しています。

今回展示されている黄金ガニは、坂井市の三国港で水揚げされましたが、越前町では独自のタグを付け黄金ガニのブランド化を目指しています。

気になる味はというと、2種類のカニの“良いとこどり”と言われていて、ぎっしりと身が詰まりズワイの引き締まった食感に、ベニズワイの独特な甘さが加わっているのが特徴だということです。

訪れた人たちは「きれいだった。すごかった」「黄金ガニは岩と全然違う色だから目立ちそう」などと話していました。

水族館では「(黄金ガニの)一番の魅力は鮮やかな色なので、写真に収めて欲しい。ズワイガニとベニズワイガニ、ふたつの中間の色であるオレンジ色が特徴」と話します。

越前松島水族館で黄金ガニが展示されるのは7年ぶりで、公開終了時期は未定ということです。

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