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福井市が下水道管に初のカメラ入れ緊急点検 耐用年数超えは全国平均の2倍、70年以上経過も 埼玉の陥没事故受け自主的に実施

2025.03.04 18:45

1月に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故では、転落したトラックの男性運転手は現在も救助されておらず、復旧までの道のりは遠いものとなっています。陥没の原因が地下にある下水管が破損し、そこに土砂が流れ込んで空洞ができたためとされていることを受け、福井市は4日から、独自に市内の下水道管の緊急点検を始めました。

点検の対象は、福井市里別所町などの国道416号や市道など約9キロにわたる下水道管です。4日は福井市の国道416号で、40年ほど前に整備された直径3メートルの下水道管に、初めてカメラを入れて点検。作業員がカメラが付いた船を下水道管に入れて動画を撮影し、ひび割れや腐食などが無いかを調べました。

福井市の担当者、嶋田さんは「下水道を管理している立場からすると、今回の埼玉県八潮市の事故は衝撃的だった」と話します。

1月に発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故で破損したのは、直径4.7メートル程の下水道管でした。これを受け、国は全国の自治体に下水道管の調査を要請。対象は1日当たりの最大処理量が30万トン以上の大規模な処理場に接続する下水道管です。

県内にその規模の処理場はありませんが、福井市は住民の安心安全のため、独自で直径2メートル以上の下水道を緊急点検することになりました。

福井市の下水道管も老朽化が進んでいて、約1600キロある市の下水道管のうち、耐用年数の50年を超えるものが13.5%、距離にすると221キロと全国平均の2倍です。一番古いものでは70年以上経過しているものもあります。

福井市の嶋田さんは「福井市の下水道管は老朽化が進んでいる状況。大規模な道路陥没事故は、点検を計画的に実行していくことで未然に防止することができる」と話します。

福井市独自の点検は今週いっぱいで完了する見込みで、異常が確認された場合はより詳しい調査を行い、必要な補修を行うということです。

国のガイドラインでは、点検の間隔は15年あるいは30年に1回で、大きい下水道管や破損した場合に影響が大きく出る所などは15年に1回です。福井市が今回調査した場所も、15年に一回の場所です。

下水道管の点検頻度については、現在、国で有識者による検討委員会が開かれていて、市はこの結果を元に必要な点検頻度、点検項目の追加など対応していきたいと
しています。

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