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「安いと生産者に影響が…」備蓄米放出に“反対姿勢”も JA福井県が2024年県産の「ハナエチゼン」など入札
コメの流通の円滑化を図ろうと、政府が放出する備蓄米の入札が10日に始まりした。高騰するコメの価格を抑える目的では初めてとなる今回の放出。「基本的には備蓄米放出に反対」としていたJA福井県も入札期間の初日の10日、県産米の入札に参加しました。
今野真帆アナウンサー:
「きょうは備蓄米の入札日です。県産のハナエチゼンとあきさかりが含まれていて、備蓄米放出によって市場価格や地元農家への影響が注目されます」
10日から始まった政府の備蓄米の入札は、事前に資格を得たJAなどの集荷業者を対象に行われました。初回の入札対象は、放出が決まった21万トンのうち15万トンで、全41品種のうち県産米では2024年夏に収穫されたハナエチゼンやあきさかりが対象となりました。
午前9時過ぎ、JA福井県では入札のため職員がパソコンに向かいました。
職員:
「いまメールを送りました。他県産を取りに行くと競合になる可能性があり価格が高くなる可能性があので、自分の県の分を取りに行きました。安くても生産者に影響するので、現在の相場感を持って入札しました」
国のボーダーラインが分からない状況のため、農水省の相対価格を参考にしながら入札価格を決めたということです。
JA福井県は今回対象となった県産米の落札を目指して入札。農水省は12日までに落札者を決定するとしています。
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