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「あった!あった!これや!」半世紀前のタイムカプセルがつなぐ記憶と地域の絆 創立150年の雄島小で“開封の儀” 【昭和100年・戦後80年】
東尋坊の近くにある雄島小学校で、創立150周年の記念事業として4日、50年前の在校生ら150人が集まりタイムカプセルを掘り起こしました。果たしてどんなものが入っていたのでしょうかー
雄島小学校では創立100年だった50年前の昭和50年、児童玄関の前にタイムカプセルを埋めました。県内では北陸自動車道の丸岡―福井間が開通したこの年、雄島小は創立100周年を迎え、今の校舎が新築され新しい学校生活が始まった年でもありました。
それから50年、当時の在校生ら約150人が集まり「時の箱」と名付けられたタイムカプセルが掘り起こしました。
「あった!あった!これや!」
スコップで探し当てたのは、直径1メートルほどの球体のタイムカプセル。掘り起こして体育館に移動させ、グラインダーを使って真ん中から切断すると、学年ごとに分けられたたくさんの封筒が出てきました。入っていたのは当時の全校児童430人の風景画や習字、日記などです。
集まった当時の在校生は「7月2日、きょうはマラソン大会だ。朝起きたらちょっと腹が痛かった…」と小学6年生当時の日記を読み上げ「恥ずかしい」とはにかんだり、「“なんでも帳”みたいな…福沢諭吉とか、訳の分からないこといっぱい書いてあるわ」と懐かしそうな様子。互いに「会うと思い出す!目元を見ると、やっぱりそうやった、変わってない!」と思い出話に花を咲かせていました。
地域住民の教育をはじめ地元の歴史・文化を育んできた小学校。150年を迎え、改めて地域の未来を考えるきっかけにもなったようです。
実はここ数年、雄島小と同じように創立150周年を迎えた小学校が数多くあります。明治5年に「学制」という近代の学校制度が始まったためで、県教育博物館によりますと、明治6年頃に県内でも一気に500以上の小学校ができ、明治7年には県内に529の小学校があったということです。
令和のいま、昭和100年も、創立150年もひとつの通過点として、次の50年、100年へと地域のつながりや絆を残していくことも必要です。
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