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年縞の掘削が11年ぶりにスタート 7万年かけて積み重なった“縞模様”が残る水月湖 気候変動の解明へ世界が注目【福井】

2025.06.24 18:33

三方五湖の一つ、若狭町にある水月湖で11年ぶりとなる湖底に堆積した地層=年縞の掘削が本格的に始まりました。

年縞とは、長い年月をかけて湖に堆積した地層で、1年に1つの層が形成される縞です。水月湖からはこれまでに7万年分の年縞約45メートルが採取されていて“奇跡の湖”とも呼ばれています。

年縞の採取は立命館大学の研究者などで作るプロジェクトチームが行っていて、今回は湖底から深さ約70メートル地点までの年稿を採取する予定です。

作業では長さ2メートルのステンレス製のパイプを何本も差し込んでいきます。これまでは1メートルのパイプを使っていましたが、今回は2メートルのパイプを使うことで、つなぎ目が少なく高精度、高確度の研究が可能になるといいます。

担当者は「きょうは2メートルを4本取る予定で、順調に進んでいる」と話していました。

採取された年縞はさっそく研究施設に運ばれ、写真を撮ったり板状にしてラップでくるんだりして、今後の研究準備が進められました。

プロジェクトチームでは今後、堆積物に含まれる植物の花粉などの種類や割合から当時の気候を推定したり、年縞の年代が分かる炭素の量を調査します。

年縞の採取は7月末まで行われます。

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