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めざせ元気な100歳!座ったまま1分でできる健康体操 脳出血でまひ残った理学療法士が考案 “歌いながら楽しく”高齢者に直伝 【福井】
暑さで疲れがたまる日々こそ取り入れてほしい運動。そこで今回の「健康のタネ」のコーナーでは、椅子に座ったまま1分ほどで簡単にできる健康体操を紹介します。無理のない範囲でテレビを見ながら一緒にやってみてください。
「位置について、用意スタート!」
鯖江市の高年大学は、60歳以上の鯖江市民を対象に生涯学習や趣味を通して交流の輪を広げ、充実した大学生活を送ってもらおうとつくられた生涯学習施設で、現在300人あまりが通っています。
「お化粧大丈夫ですか?ヘアスタイル大丈夫ですか?起立、礼、よろしくお願いします!」
講師を務めるのは鯖江市健康づくり課の理学療法士・山本進さんです。山本さんは8年前、脳出血で倒れ右半身にまひが残りましたが、地域の人と触れ合うことで徐々に回復。今では年間100回ほど鯖江市内の公民館などに出向き、健康体操の指導をしています。
そんな山本さんが2025年4月に考案したのが「ゴートゥー100(ハンドレッド)体操」。100歳を目指して元気に過ごそうと、座ったままできる5つの体操が組み込まれ ています。「365歩のマーチ」に合わせ約1分でできる体操です。
▼1つ目の体操は、腰ひねり。腕を後ろにねじります。
「腰をねじることでお腹にたまっている温かい血液が全身をめぐって心臓の働きを助けてくれるし、腰痛の予防や転倒予防、歩き方の補助にも効果があります」
▼2つめは、どちらかの足を一歩前に出して椅子に浅く腰掛け、両腕を前に突き出し腰を曲げます。
「上体を戻して胸を張る。かがんだ時に腰と太もものストレッチができるし、戻して胸を張った時に胸の前が広がり呼吸がしやすくなります」
「100歳まで長生きして欲しいっていったって、息吸えなくなったら死んでまう!」そういって笑いを誘いながら、みんなを鼓舞する山本さん。
▼3つめの体操は、手を握って肘を曲げ、脇をしめて体にくっつけて前かがみにして体をねじります。
「これにより脇腹、腹筋がしまる!手だけ振ると昭和のアイドルみたいでかわいいけど効果はありません。一緒に首を動かすと目が回りますので顔は前を見たまま体だけをねじります」
▼4つめはかかとを上下させる動きです。
「ふくらはぎを伸縮させて下半身の血流を促します。最後に、膝を上げて大きく足踏みをし、腕も振って終わりです」
歌いながら1分ほどでできるゴートゥー100(ハンドレッド)体操。夏バテ予防にもつながりますので、仕事の合間に、気分転換に、自分にあったペースで無理なく行ってください。
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