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検査で異常なくでも…胃が不調 新たな国民病「機能性ディスペプシア」 4つの主症状と3つの原因を医師が解説【福井】
日本人の10人に1人が患っているとされ、新たな国民病ともいわれる「機能性ディスペプシア」。検査で異常が見つからない胃の不調ですが、どう対処したらよいのでしょうか。専門医に聞きました。
◆主な4つの症状
福井市内にある吉田医院の副院長で消化器内科が専門の沖野真理子医師に話を聞きました。
機能性ディスペプシアについて沖野医師は「胃がんや胃潰瘍、炎症がないのに胃の症状が長い間続く病気で、胃の不調を訴えて受診する人の約5割がこの病気だといわれている」と説明します。
現代の日本ではストレスを抱える人が多く、患者が増えているといいます。
その症状は主に▼胃もたれ▼すぐにお腹がいっぱいになる早期満腹感▼胃の痛み▼みぞおちの辺りが焼けるような感覚、の4つが挙げられます。
◆検査で異常がなくても…考えられる3つの原因
胃の検査で異常が見つからないのもこの病気の特徴で、原因については次の3つが挙げられます。「胃の動きが悪いこと、胃の知覚が過敏になっていること、社会的・精神的なストレスといわれている」
◆“完璧”を求めない
治療法は、大きく分けて、生活習慣を整えることと投薬の2つになります。「生活習慣としては自律神経を整えることが大切で、睡眠をよくとり、定期的な運動、高脂肪食を控えること」
胃の動きを活発にする薬による治療に加え、生活習慣の改善が欠かせません。
ただ、「やりすぎ」たり「完璧を求めすぎ」たりは、かえって症状を悪化させることもあると沖野医師。「完璧主義の人は、病気を治すために高脂肪食をやめましょうと伝えると、完全に油をとらないようにしようとする傾向がある。そこまでしなくても、『この症状が少しずつ良くなればいいので完璧を目指さなくていい』と伝えている」
心理的なストレスの影響が大きく、完治が難しいといわれる機能性ディスペプシア。
焦らず、少しずつケアしていくことが回復の助けになります。
沖野医師によると、胃カメラをして癌などが見つからなかったことで安心して、症状が治る人が3割ほどいるといいます。その上で「この病気は安心することがまず重要」とし「診断には必要なくても、不安な人は胃カメラも考えてもよい」としています。
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