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福井アリーナ事業計画示されるも…住民の不安ぬぐえず 騒音や振動対策「何もない」収支計画の根拠も「はっきりとした説明ない」
福井駅に近い東公園に建設が予定されている「福井アリーナ」の詳細な計画が19日に出され、具体的な議論が本格化してきました。中心となって計画を進める経済界や福井市は整備に前向きな一方、地元の住民や県民はアリーナ建設をどう感じているのか取材しました。
◆にぎわい創出と防災拠点を担う計画
福井アリーナの建設が予定されている福井市の東公園は、JR福井駅から徒歩10分以内の所にあります。公園敷地の南側を流れる荒川に沿った位置に、アリーナが建設される予定です。
田島嘉晃アナウンサー:
「この辺りを歩いてアリーナ入口に向かう…奥のあたりにアリーナが建つんですね」
総事業費は150億円。年間300日近いプロスポーツやコンサート、大規模な会合などの利用が想定されています。39万人の来場者を見込み、経済波及効果は61億円と試算されています。にぎわい創出だけでなく災害時の防災拠点も担う計画です。
中心となって計画を進める福井商工会議所・八木会頭は「県都のにぎわいを創生するとともに若い人たちを中心に福井に誇りと夢をもたらし、人口減少でも明るい未来を展望できる、そんな県都を創造していかなければならない」と話します。
記者会見では、間違いなく福井の発展のために役割を果たす重要な施設との決意か、との問いに「そう信じているし、次の世代につなげていきたい」と述べました。
◆福井市長も「なくてはならない」必要性を強調
福井市の西行市長も、これまでの記者会見などの場で「なくてはならない、あるべきもの」「いま、やらないことが福井市にとってマイナスになる」と繰り返し整備の必要性を強調してきました。
こうした中、25日には、地元住民を対象とした説明会が開かれました。
アリーナを担当する福井商工会議所の梅田憲一委員長や市の担当者らが出席。マスコミには非公開で開かれ、参加した約40人にアリーナの詳細な計画を説明しました。
◆説明会後の住民の反応
説明会の終了後、参加した住民からは依然として懸念の声が―
「ほとんど“反対”の質問ばかりだった」
「お金の面が不安。県民や市民が利用料を30年間出し続けるのか…はっきり答えてもらえなかった」
「音響と低音による振動が、どれだけ近隣の住民に影響するか」(説明は?)「何もない。当初から言ってることだけ。『考えているので安心してください』と、それだけだった」
整備には賛成だという男性は「できる限りアリーナ建設者側は答えてはいたと思うが、これからもう少し話を詰めていかないと」と話します。
また、説明会のこの日。福井市は東公園の調査費用を予算化しましたが、その説明があったかを尋ねると「話が出なかった」ということでした。
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