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関西電力の美浜原発「乾式貯蔵施設」 原子力規制委が設置を許可 福井県内で2例目
関西電力が美浜原発の敷地内で設置を計画する使用済み核燃料の一時的に保管する「乾式貯蔵施設」について、国の原子力規制員会は29日、正式に設置を許可しました。福井県内の原発では高浜原発に続いて2例目です。
関西電力は、高浜、おおい、美浜の県内3つの原発の敷地内に合わせて4カ所、使用済み核燃料を空気で冷やして一時的に保管する乾式貯蔵施設の設置を計画しています。
このうち、美浜原発に設置する乾式貯蔵施設について審査してきた国の原子力規制委員会は29日の会合で、経済産業相への意見聴取などを踏まえ、規制基準に適合していると判断し、正式に設置を許可しました。
県内では、5月に設置が許可された高浜原発の一基目に続いて2例目です。
関西電力は美浜原発の乾式貯蔵設置について2026年に着工、2030年頃の運用開始を目指すとしていますが、設置に向けては県や立地町の了解が必要となります。
【使用済み核燃料の乾式貯蔵施設】
放射線を遮る金属製の容器に使用済み核燃料を入れ、原発の敷地内に設ける施設で保管する計画。現在、主流の水で満たした燃料貯蔵プールではなく、自然に循環する空気で冷却する設計となっていて、電源も必要とせず、構造もシンプルなため地震にも強いとされている。
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