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SCで開催「福井アリーナ」PRイベント 県民や福井市民の理解は?素通りする人も…大野と敦賀の座談会は盛り上がり今一つ
福井市中心部で整備計画が進む「福井アリーナ」、計画の目的や内容、利用方法などを広く知ってもらおうというイベントが、17日、福井市内のショッピングセンターで開かれました。県民や福井市民の理解は進んだのでしょうか?
エルパのイベントスペースに登場した”福井アリーナ”のPRコーナー。計画への市民の理解を深めようと、福井市が、経済界が設立したアリーナの整備・所有会社や、運営会社とともに開きました。
アリーナの概要や整備の意義を紹介するパネルが展示され、市の担当者らが来場者の疑問に答えました。
<担当者と来場者のやりとり>
来場者:「(駐車場)それだけで足りる?」
担当者:「そういった意見も結構ある。駐車場は大事と。どんなやり方がいいのか…」
来場者:「(駅からの距離は)けっこうある?」
担当者:「歩いて8分」
来場者:「子供連れ、高齢者…雨の8分はすごく遠い…」
アリーナの魅力や将来像を語るトークセッションも行われ、約50人が集まりました。
整備・所有会社 梅田憲一社長:
「”福井はつまらない。何もない。県外に出る”と言われたら、”あの時、反対しなければよかった”と後悔だけはしてはいけない。次の世代に残す施設を造らないといけない」
運営会社・田辺友宏代表取締役:
「スポーツ以外にも有名な歌手、お笑い芸人でもよい。イベントに来てもらい街中で文化に触れていただく…」
ただ、建設に県と市の税金30億円が使われることや、安定的な運営の見通しなど、いま懸念の声があがっている現実的な課題については語られませんでした。
<来場者の声>
「アリーナできることで”福井は楽しい場所”と思ってもらえると良い」
「採算、集客、住民理解、駐車場…いろんな問題あるが、こういう場で全体で盛り上がって実現するようになるのなら、県民もみんな応援しないといけない」
この日の来場者は、市の集計で442人で、福井市アリーナPT・廣部圭一サブリーダーは「概ね、アリーナ建設に期待していただいたと感じた」と話します。
一方で、会場を素通りする人の姿も多く見られました。理由を聞いてみるとー
「何をしているか分からずにスルーした」
「盛り上がるなら別にいいか、と思うぐらいで特に…」
「別に(アリーナ)必要ない。他に同じ施設がある。関心ないですね、アリーナに対して」
そして、先週11日に大野市で開かれた座談会。県とアリーナの整備・所有会社が企画し、11月5日には敦賀市でも開かれました。参加者はいずれも20人ほど。盛り上がっているとは言えない状況のようです。
福井市アリーナPT・廣部圭一サブリーダーは「まだアリーナ建設に対して、関心が薄いと思う。少しでも分かってもらうようイベントを続けていく」と話します。
市民・県民の関心、理解、納得…。どこまで得ることができるのか…。福井市は12月からアリーナ建設場所の埋蔵文化財の調査を始め、整備に必要となる都市計画の変更手続きも進めたい考えです。3年後の2028年秋にはアリーナが完成する計画です。
福井市のPRイベントは、24日にショッピングシティ・ベル、12月21日にはパリオシティでも開かれます。
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