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設立から3年、ドライバーの退職で人手不足に…自動車運送業「北陸キャリー」破産手続き開始決定 負債約5700万円 福井
南越前町湯尾の自動車運送業「北陸キャリー」が福井地裁から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。負債総額は約5700万円の見込みです。
民間の調査会社・帝国データバンクによりますと、同社は2022年5月に設立された一般貨物自動車運送業で、自社所有のトレーラーやトラックで、福井県内のカーディーラーなどへ軽自動車や普通車などの運送をしていました。
設立初年度は半導体不足による車両供給遅れの影響を受け、輸送用車両の納車が遅れたため営業開始は2023年1月からとなり、初回決算の2023年5月期の年間売上は約3100万円で、約1400万円の当期純損失となりました。
その後、軽自動車と普通自動車を主体とした自動車運送で2024年5月期には年間売上が約6000万円まで増加したものの、ドライバーの人件費や償却負担などが重く、純損失となりました。
さらに、2023年10月の国土交通省の監査で違反が認められ、2024年12月には本社営業所が輸送施設の使用停止と文書警告を受ける事態となりました。
2025年5月期は年収入高が約8600万円まで増加しましたが、ドライバーの退職などで人手不足が慢性化。収支改善に向けた業績回復の見通しが立たず、資金繰りも厳しくなったことから今回の措置に至りました。
負債は債権者約10 名に対し、約5700 万円とみられています。
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