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坂井市長選に前副市長の斎野秀幸氏が出馬表明 「将来像を示し、選択と集中で市政を立て直す」 福井
来年4月の坂井市長選挙に、前副市長の斎野秀幸氏が立候補する意向を表明しました。
斎野氏は29日に坂井市内で会見を開き、国土交通省や栃木県、滋賀県といった自治体での行政経験を踏まえ、「坂井市の魅力とポテンシャルに惚れ込んだ」としたうえで、「その力を十分に生かし切れていない現状を変えたい」と出馬の理由を語りました。
また斎野氏は、これまで副市長として市政を支える立場から、将来ビジョンや事業の在り方、職員の負担などについて課題意識を持ち、副市長として意見を述べてきたと説明しました。一部は見直されたものの、変わらない点もあったとして、より良い坂井市を目指し、自ら市長選に挑戦する考えを示しました。
大きく4本柱で政策を掲げます。 1つ目は、子育て支援や健康づくり、防災対策など「将来にわたって安心して暮らせる生活環境の整備」。 2つ目は、教育を軸にした人づくりやシティプロモーションで、地域資源の磨き上げやインバウンド誘客、起業支援による「市の価値向上」を図るとしています。 3つ目は、財政の総点検や公共交通、インフラ整備など「将来を支える基盤づくり」。 4つ目は、市民や職員との対話を重視し、能力を発揮できる市政運営です。
事業の選択と集中については、子育てや健康分野を将来に向けた重要な分野として位置づける一方、目的が不明確な事業は棚卸しを行い、見直す考えを示しました。
現職の池田市長との違いについて斎野氏は、「対話を重視する点は同じ」としながらも、「最大の違いは、将来を見据えた明確なビジョンを示すかどうかだ」と強調。外部のアイデアをそのまま実行するのではなく、「坂井市にどう適用するのか、何のために行うのかを考え抜く市政を進めたい」と述べています。
斎野氏は山形県出身の49歳で、2023年に国土交通省から坂井市に派遣され副市長を務めましたが、28日付で辞職し、国土交通省に復帰した後、29日付で同省も辞職しています。
なお、来年4月の坂井市長選挙には、現職の池田禎孝氏が再選を目指し出馬を表明していて、選挙戦となる見通しです。来年4月12日告示、19日投開票です。
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