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いまが始め時…暑熱順化 子供や高齢者、糖尿病の人は「熱中症」ハイリスク 夏本番を前に軽い運動で汗をかく練習を
初夏の陽気を感じる日が増えてきました。しかし、この心地よい季節の変わり目には思わぬ危険が潜んでいます。村田光広気象予報士の解説です。

福井市ではこの先、気温が大きく上昇する見込みです。15日の最高気温は19.5度でしたが、17日には25度、そして週明けの20日には28度まで上がると予想されています。
20日は、おそらく今年一番の暑さとなるでしょう。このような急激な気温の上昇、大きな気温の変化の際に気をつけなければならないのが「熱中症」です。
夏本番の前に…体を暑さに順応させる

熱中症とは、気温や湿度が高い環境の中で体温の調整がうまくいかず、体に熱がたまってしまうことで健康に支障をきたす症状のことです。
特に、体がまだ暑さに慣れていない、急に暑くなるこの時期は熱中症のリスクが高まります。
本格的な夏が来る前に、私たちはどのように備えればよいのでしょうか。専門医に話を聞きました。
取材に応じてくれたのは、田中病院・内科の吉田正博医師は「いきなり暑い日は熱中症になるリスクがあるので注意が必要」と警鐘を鳴らします。
熱中症のリスクは、単に気温が高いことだけが原因ではありません。「気温の大きな変化」こそが注意すべき点だと指摘します。

具体的にどうすれば熱中症を予防できるのでしょうか。
「順応させてからお外で遊んだり作業したりしましょう」と吉田医師。
いきなり高い気温の中で活動するのではなく、少し気温が高くなった段階で体を慣らしたり、動かしたりすることが大切だということです。
そのためには、少し汗をかくことが必要になります。「熱中症にならないように汗をかく。汗をかくことによって体温の調整をする機能を高める」(吉田医師)
吉田医師が指摘する、この「暑さに体を慣らす」ことを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」と呼びます。ジョギングやウォーキングといった軽い運動で汗をかき、急激に体温を上げないように血流を良くすることが、この時期には重要です。
特に注意が必要な世代

熱中症には、特に気をつけたい世代があると吉田医師は言います。「やはり高齢者と、まだ生理機能の備わっていない子供たち、あるいは、糖尿病や皮膚病の方はハイリスク」
実際に、去年、福井県内で熱中症により救急搬送された人の世代別割合を見ると、65歳以上が半数以上の58.7%を占めています。
高齢者は汗をかきにくかったり、暑さを感じにくかったりする傾向があるためです。
春から始める「暑熱順化」

改めて「暑熱順化」の具体的な方法を確認します。
激しい運動ではなく、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を20分から30分ほど行うのが効果的です。また、入浴でも体を慣らすことができるとされています。
個人差はありますが、1週間から10日程度続けると良いとされています。
例年、ゴールデンウィークの頃には30度を超える真夏日となる日も出てきます。
本格的な暑さが訪れる前に、まずは汗をかく準備を始めること。暑さに強い体作りで、熱中症のリスクを減らしていきましょう。
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