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後継者不在の家具店を引き継ぎ、売り上げ5倍に…コンセプトは「良品安価」 小規模のメリット生かし「低コスト運営」を徹底、独自商品も開発 福井

2026.05.12 18:30

家具が売れにくい時代、人口や住宅着工数の減少に加え、大手チェーンやネット通販との競争も激しくなり、家具業界は厳しい状況が続いています。そんな中、福井市の小さな家具店が、大手とは異なる戦略で売り上げを5倍に伸ばしました。その独自の工夫に迫りました。
 

 

福井市にある、創業20年あまりの家具店「ワイツー家具」は去年1月、店舗を大幅にリニューアルし、独自路線を展開することで売り上げを5倍に伸ばしました。
   
店を率いるのは、新社長の江端秀隆さんです。
 
ワイツー家具・江端社長:
「良品安価、しっかりと長く使えるものを、手頃な価格でお客様に提案するのが我々のコンセプト」
   
「良品安価」を実現するための戦略は、徹底した「低コスト運営」です。

 

店舗は1フロアの小規模なつくりで家賃や光熱費、人件費を抑え、その分を価格に還元しています。一方で、品揃えは妥協しません。限られたスペースを最大限に活かし、約2500点もの商品を並べます。
 
原渕由布奈アナウンサー:
「家具と家具の合間を縫って歩かないといけないくらいたくさんの商品がありますね。特に、イスはいろんな種類が並んでいるのですが、一つ一つ違うのはどうしてなんでしょう?」
  
江端社長:
「一つ一つのイスに作った人の思い、ストーリーがあるので、なるべくたくさんお見せできるようにちょっと窮屈だけどたくさん並べるようにしています」
  
通常は4客1セットで展示するイスを、あえて1脚ずつ並べ、ダイニングテーブルも素材やサイズ違いで重ねて展示。小さな店舗でも、多くの商品を見てもらうための工夫です。

 

江端社長は、大手家具店で30年バイヤーや店長を務めましたが、高品質低価格の理想を実現するには、限界を感じていました。そこで、後継者が不在だったこの店を引き継ぐ形で独立したのです。
  
「大型店舗はどうしてもコストがかかってしまい安くできないというデメリットがあったので、安く商品を提供するためになるべく低コストで運営ができる小規模店舗を選択した」といいます。
 
とはいえ、大手家具チェーンやネット通販の拡大で、家具業界の競争は一段と激しくなっています。そこで打ち出したもう一つの戦略が「オリジナル商品の開発」です。

 

店で扱うのは、ソファやダイニングセット、ベッドなど需要の高い商品が中心。その上で、ここでしか買えないオリジナル商品の開発に力を入れています。
 
一番の売れ筋だというのが、自社開発したソファ。
  
原渕アナウンサー:
「座ってみると、沈み込むこともなく、しっかり体を支えてくれますね」
  
江端社長:
「そうですね、しっかり座面を硬く作ることで立ち上がりやすく沈みづらくなっています」
  
撥水やペットなどのひっかき傷に強い加工を生地に施し、ソファの足は、畳や床に跡が付きにくい形を採用しました。メーカーと直接取り引きすることで、高い機能性とリーズナブルな価格を実現させています。

江端社長は「地道にメーカーに通って話をして、客が求めているものを伝えて具現化する」よう努めていると話します。

 

さらにもう一つ、小規模店ならではの戦略があります。それが「接客力」。客との距離が近くなる分、きめ細やかな対応ができ、商品の配送まで自社で責任持っている点も強みだと話していました。
   
こうした取り組みの結果、売り上げはリニューアル前と比べ5倍に。小規模店ならではの戦略が、実を結びました。
  
客の声に向き合うことで、さらに高みを目指すワイツー家具。業界の常識にとらわれない店づくりに注目です。

 

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