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フクビ化学工業 増収増益も来期予想は未定 原油価格の急騰受け建材中心に20%値上げへ
福井市に本社を置く樹脂製建材メーカー「フクビ化学工業」が発表した2026年3月期の連結決算は、売上高が前の期を1.6%上回る405億9400万円、営業利益が11.8%増の17億3300万円となり、増収増益となりました。経常利益は14.1%増の21億4800万円、最終利益は14.6%増の16億8000万円でした。
住宅着工戸数の減少で主力の建材事業は減収となりましたが、高性能断熱材「フェノバボード」が伸びたほか、非住宅・リフォーム向け製品や環境配慮型製品へのシフトが進みました。また、車両向け部材を扱うCSE事業や精密事業も好調で、利益を押し上げました。
一方、2027年3月期の通期業績予想については、中東情勢の悪化による原材料価格や調達の不透明感があるとして、現時点では未定としました。
2026年6月末までの原材料調達のめどは立っているものの、7月以降は原油価格の急騰や安定的な原材料調達への懸念が、業績に影響する可能性があるとしています。
森克則社長は会見で、原材料について「2割から、大きいものでは4割ほどの値上げを求められている」と説明しました。製品についても「5月から建材を中心に20%の値上げをお客様にお願いしている」と述べ、価格転嫁を進めていることを明らかにしました。
また、原材料の供給不足が住宅建設の先送りや見送りにつながれば、需要そのものを押し下げる可能性もあるとして警戒感を示しました。
同社では、調達先の多角化に加え、再生材やアップサイクル素材の活用、そのほか製品の性能を維持したまま厚みを薄くするなどして樹脂の使用量を抑える技術提案にも言及しました。
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