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年代ごとに違う「子供の腹痛」に潜むリスク 福井県済生会病院に専門外来 「不安があれば受診を」便秘との診断が婦人科系の病気の場合も
腹痛と一言で言っても多くの症状があり、重大な病気が隠れていることもある子供の腹痛。福井県済生会病院に「子供のおなか外来」が新設されました。年代ごとに注意が必要な子供の腹痛について専門医に聞きました。
子供の「お腹が痛い」には、場合によっては危険な病気のリスクがあります。
便秘や胃腸炎など比較的多くの子供が訴える症状から、腸の動きや生活リズム、ストレスや学校生活の負担など「腹痛」は様々な原因で引き起こされるといわれています。
県済生会病院の小児科には7月に「子供のお腹外来」が新設されました。小児科の岩井和之医師に外来を立ち上げた理由や子供の腹痛について聞きました。
県済生会病院・小児科岩井和之医師:
「子供の腹痛を中心とした吐き気や下痢などといった症状にしっかりと向き合って正しい診断や治療が行えるよう、そして一般の人に分かりやすく案内することで受診してもらえるよう開設した」
子供の腹痛は、実は年齢によって注意すべき症状が違うといいます。
新生児期の腹痛による病気は胃食道逆流や過飲、便秘などが要因の事が多いですが、腸の位置がずれていたりねじれていたりと、特に注意が必要な病気の可能性もあります。
乳児前期では激しい痛みが生じる乳児せん痛やミルクアレルギーなどの疾患がよくみられます。
乳児後期は感染症胃腸炎や食物アレルギーなどで、時には虫垂炎などの病気が隠れている可能性もあります。
幼児期は腹痛を訴えにくく、腸炎や便秘などに加え、行動範囲が増えるため異物の誤飲や中毒にも注意が必要です。
就学前は尿路感染症や溶連菌の感染による腹痛などがあり、学童期になると、異常が見られなくても長引く腹痛や過敏性腸症候群などを引き起こすことがあります。
そして、思春期になると月経困難症などがよく見られ卵巣や精巣の捻転など年代により注意すべき疾患が少しずつ異なっています。
また身体的なものだけではなく、心理的なストレスなどによって引き起こされる病気にも注意が必要です。岩井医師は「小中学生になると学校生活でいろんなプレッシャーやストレスを感じる。お腹の違和感やそれがさらに進むと下痢、過敏性腸症候群、早いと小学校高学年くらいから中学校、受験期の子供まで非常に多く受診する」とします。
また、この時期は「食あたりや汚染された食品を飲食することによる腹痛、下痢、発熱に注意が必要」だと岩井医師は注意喚起します。
腹痛という症状ひとつでも、これほど多くの症状があり、原因が複雑に絡み合っています。
岩井医師は「別の病院では便秘と言われても婦人科の病気のケースがあった。検査や診察で異常なしと言われても不安を覚える場合はぜひ受診をしてほしい。その方が保護者も安心できるかと思う」と話します。
子供は腹痛をなかなか訴えづらく、親も気付きにくいケースが多いため注意が必要です。診察し「検査で異常がなければ問題ない」という判断で終わるケースもありますが、身体の異常がなくても腹痛を繰り返してしまい、学校を休みがちになってしまったりと日常生活に支障が出る場合は、受診を検討してみましょう。
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