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クマ出没エリアに“異変” 2年前から捕獲事業進める勝山市では出没件数が減少 猟友会の活動に密着
全国的にクマによる被害が相次ぐ中、国は去年、これまで保護の対象としていたクマを管理する野生鳥獣へと大きく方針を変えました。この方針に基づいて県内でもクマの捕獲事業が進められています。捕獲に向かう勝山市猟友会のメンバーに密着しました。
6月下旬、県猟友会勝山支部メンバーから、クマがわなにかかったと連絡を受け捕獲作業に同行しました。
車1台がやっと通れるような草木が生い茂る山道を走り向かうのは、クマの管理強化区域です。
国は去年、クマを保護の対象から管理する野生鳥獣へと大きく転換し、積極的な捕獲に乗り出しました。
県内でも計画的な捕獲事業が始まっていて、その一つが「管理強化区域での捕獲」です。人の生活圏への出没を未然に防ごうと、住宅地や耕作地から200mほど離れた山際のエリアを管理強化区域に設定し、勝山市、大野市、あわら市では春から秋にかけて捕獲に取り組んでいます。
勝山市では6月半ばから市内に8カ所わなを仕掛けていて、猟友会のメンバーが毎日交代で見回りをしています。
この日の朝も、勝山支部の上弥吉支部長が見回りに行くと「はこわな」が転がっていたといいます。
現場には市職員も立ち合い、わなにある小さなのぞき穴からクマが中にいることを確認し、準備にとりかかります。
クマが飛び出さないよう、わなの外に網を取り付け、銃を構えた猟友会のメンバーが周囲で待機します。
わなの扉を上に引き上げた次の瞬間、網の中へと勢いよく飛び出してきたクマ。側に立っていた市職員の長靴にも手を掛け、逃げ出そうと必死に抵抗します。
バンッ!
上さんが発砲。捕獲されたのは体長130センチ50キロの雄でした。
「雌でこの大きさなら十分子どもがいる」(上さん)
今年、勝山市でクマが捕獲されたのはこの日が初めてでした。
猟友会のメンバー:
「ひっで痩せてるな」
「こんな痩せたやつがドラム缶ひっくり返したなんてな」
「しかし…餌がない時期にしても、痩せてるな」
上さんによると「夏にになると草も硬くなって旨くないから山を下りてくるクマが増える」といいます。「桑の実もそんなにたくさんあるもんじゃないから腹が膨れるほどない。どこかにうまいものがないかとおろおろ歩くんや」。
環境省は6月にクマの頭数を管理するために正確な個体数を把握しようと調査を始めたばかり。まだ、誰も正確な個体数を把握していない中で、クマの捕獲事業は進められています。
今年の県内でのクマの捕獲目標数は210頭。去年より54頭増えています。
長年、野生動物と向き合ってきた上さんは「クマも出てこんとさみしいんや。人家の近くにさえ来なかったら、山の奥にはクマがいっぱいおってくれればいいんや」と語ります。「あんまり捕り過ぎないように…捕ればいいというもんではないと思う」
勝山市は9月までに15頭の捕獲を目指していて、市街地への出没抑制を図ります。
県内では5月のクマの出没件数が統計開始以来、最多となり、出没エリアに異変が起きています。エリア別でみると、これまで最も出没の多かった奥越が、今年は最も少なかったのです。
勝山市農林課によると「個体数管理のための捕獲事業が実を結んでいるのではないか。2年越しで成果が出ているとしたら、喜ばしい」としています。
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