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“空梅雨”でも油断禁物 梅雨明け後も大気は不安定な状態…ゲリラ豪雨や線状降水帯のリスク
北陸地方では、まとまった雨の少ない「空梅雨」の状況が続いています。気象台は来週にも梅雨明けを発表する見込みですが、梅雨明け後も大雨への警戒が必要です。村田光広気象予報士の解説です。

福井地方気象台が北陸地方の梅雨入りを発表した6月20日から7月14日までの福井市の降水量は、170ミリと平年の77パーセントにとどまっています。この間、県内には大雨警報が一度も発表されておらず、猛暑日が続くなど、まさに空梅雨の様相を呈しています。
週間予報によりますと、15日夜から16日朝にかけて前線の影響で雨が降るものの、その後は晴れる見込みです。このため、気象台は来週にも北陸地方の梅雨明けを発表するものとみられます。

しかし、夏に発表される梅雨明けはあくまで速報値であり、秋にデータを再分析し、確定値として大幅に修正されることも珍しくありません。
記憶に新しいのが4年前、2022年の夏です。この年、北陸地方の梅雨明け速報値は6月28日と異例の早さで発表され、当時もまとまった雨のない「空梅雨」の状況でした。
ところが、その約1カ月後の7月3日には、福井市で1日に100ミリを超える大雨に見舞われました。さらに、8月4日には奥越地方で線状降水帯が発生し、その翌日の8月5日には南越前町で記録的な大雨となり、甚大な被害が発生しました。最終的に、この年の梅雨明け確定値は「特定できない」、つまり梅雨明けがなかったと大幅に修正されています。

梅雨明けが発表されても、前線が完全に消滅するわけではありません。今年の夏も大気の不安定な状態が続くと予想され、梅雨明け後もゲリラ雷雨や線状降水帯が発生するリスクは残ります。特に空梅雨の年ほど、わずか1回の豪雨で一気に平年の降水量を上回るケースもあることから、引き続き土砂災害や浸水害などへの警戒が必要です。
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