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継体天皇も訪れた名水 人々の暮らしを1500年支えた「桃源清水」 福井豪雨で被害受けるも住民らの手で復興
福井県内には「名水」と言われる湧き水スポットが多くあります。長らく地元の人たちに愛されてきた鯖江市にある湧き水は、福井豪雨で被害を受けましたが、人々の力で蘇りました。
名水の涼しげで清らかな流れを目や耳で味わってください。
鯖江市河和田地区の最も東にある上河内町。その集落から少し外れた山道を登っていくと、小さなお堂のようなものが見えてきます。
名水「三場坂清水」です。山の上にある岩が水源で、水量は少し控え目ですが、地元の人が日常の生活で使う水を汲んでいました。
さらに山中を東に進んでいくと、開けた空間にきれいに整備された湧き水が見えてきます。ここは桃源清水。
この地域は昔「河内桃」という品種の桃が多く栽培されていたことから、この名が付けられました。
継体天皇が水源を求めて、ここを訪れたことがあると伝わり「大王聖水」とも呼ばれています。1500年以上知られている歴史のある湧き水です。
水量は三場坂清水よりも豊富で、蛇口から常に勢いよく水が出ています。
水を汲みに来た人は―
「2週間に1回はペットボトルに2ケース汲んでいく」
「浄水器に通した水道水よりもおいしい」
鯖江市河和田地区の人たちは2000年に市の水道に加入するまでこれらの湧き水を簡易水道として、利用してきました。
22年前の福井豪雨では、この地域も大きな被害を受けました。水源は無事でしたが、湧き水が地域まで届かなくなってしまったのです。
2007年に継体天皇即位1500年祭が開かれるのに合わせて、歴史ある湧き水を復興させようと、河和田地区の住民らでつくる「鯖江継体の会」が中心となって、現在ある場所まで配管を引き蛇口・池・水車などを整備しました。
いまでは、どちらの清水も県内有数の名水として、県外の人も水を汲みに来るような場所になりました。
1500年以上この地域に住む人たちのくらしを支えてきた湧き水。豪雨からの復興を支えた人々の思いをたたえながら、これからも静かに流れ続けます。
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