ニュース
県内のニュース
日本海側に“危険な暑さ”をもたらす2つの型 太平洋高気圧“西側エリア”に熱帯の空気が流入 フェーン現象は台風だけじゃない
連日、全国で最高気温40度以上の「酷暑日」が観測されています。日本海側でもこの危険な暑さをもたらす可能性がある“2つの型”について、村田光広気象予報士が解説します。
◆「高気圧西側エリア型」で熱帯の空気が流入しやすい

日本海側が危険な暑さとなる代表的な2つのパターンがあります。
まず1つ目は、日本列島に張り出した高気圧の西側エリアが北陸地方を覆うような配置になる時、南から熱帯の空気が流れ込みやすくなります。
実際、2025年7月25日に福井ではこの型が発生し、最高気温37.8度を観測しました。高気圧がどの方向に、どの程度張り出すかが、福井の気温を大きく左右するポイントとなるのです。
◆ 台風が運ぶ熱風「フェーン現象型」で日本海側が猛暑に

2つ目のパターンは、フェーン現象です。台風が接近すると、南から熱帯の空気が大量に運ばれてきます。その空気が山を越えて熱風になるフェーン現象が起きると、気温が一気に跳ね上がり、危険な暑さへと発展します。
3年前の2023年8月9日、三国ではこのパターンによって最高気温39.7度を記録。40度まであと0.3度という、酷暑日に迫る気温でした。
また、台風だけでなく、日本海を低気圧が通過する際にも同様のフェーン現象が発生します。
福井が全国でもトップクラスの高温になる時というのは、このフェーン現象によるものです。
◆10月も…厳しい残暑の見通し

この厳しい暑さはいつまで続くのか。最新の長期予報によると、7月後半から8月にかけて、北陸地方の気温は平年よりも高い予想となっており、猛暑日が発生しやすい状況が続く見込みです。
夏の後半になると高気圧の勢力はやや弱まり、9月の気温は平年並みの予想となっています。ただ、例年、9月はまだ暑いので、残暑は依然として厳しいと考えておく方が良いでしょう。
さらに10月も気温が平年並みか高い予想であり、本格的な秋の訪れは例年より遅くなる可能性があります。
◆晴れていても油断禁物 “ゲリラ豪雨”に警戒を

猛暑・酷暑の時期に、もうひとつ危険が潜んでいるのが、ゲリラ豪雨です。
21日午後には、福井市内で突然激しい雨が降り出しました。猛暑や酷暑の日は気温の急上昇によって大気の状態が非常に不安定になり、局地的な激しい雨“ゲリラ豪雨”が発生しやすくなり、大きな災害につながることもあります。
晴れていても、雷注意報が発表されているときは特に注意が必要です。青空が広がっていても、夏休み中に海や川へ出かける機会が増えるこの時期、急変する天候に備えましょう。
一緒に読まれている記事
-
4日夕方までに最大80ミリ 局地的に激しい雨の予想 前線が南下し大雨の範囲は太平洋側へ
-
「少し休んでもらいたい」ボランティアが被災地入り 4日明け方にかけ福井県内は再び雨…土砂災害に注意
-
嶺北では横殴りの雨 4日明け方にかけ降り続く見込み 嶺北は記録的大雨で地盤ゆるみ土砂災害に厳重警戒を
-
“迷走”する台風24号 前線を刺激し雨が長引く恐れ 福井県内は3日昼過ぎから4日未明にかけ大雨に警戒を
-
坂井市春江で24時間降水量156ミリ、8月の観測史上最大 30日明け方にかけ非常に激しい雨に注意 夕方までに嶺北で120ミリ、嶺南で80ミリ予想
-
嶺北を中心に雨脚強まる 30日正午までに多い所で100ミリ予想 雷伴う激しい雨に注意
-
週末は再び警報級の大雨に注意 29日夕方までに嶺北で80ミリ、嶺南で60ミリ予想 秋雨前線が北陸に停滞し大気の状態が不安定に
-
28日未明から朝にかけて大雨のピーク 嶺北で1時間に50ミリの「非常に激しい雨」予想 就寝前に避難経路、最新の気象情報の確認を
-
9月も“台風ラッシュ” すでに21個のハイペース 強いモンスーンと高い海面水温が要因 離れていても、上陸しなくても集中豪雨に注意
-
迫る最強クラス「スーパーエルニーニョ」 秋は台風が多発、暖冬なのに“ドカ雪”の恐れも 2016年には福井市で積雪36センチを記録
- 広告


