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1人1台の“車社会”福井でカーシェアは根付くか 新幹線開業でマンション建設ラッシュ 駅前で実証実験スタート

2026.08.18 19:25

北陸新幹線の開業により、福井駅前にはオフィスやマンションが増えました。この“まちなか”を舞台に、8月から車を共同利用する「カーシェア」の実証実験が始まりました。1人1台とも言われる車社会の福井で、果たして需要はあるのか、そして「まちづくり」にどうつながるのか、取材しました。
  
原渕由布奈アナウンサー:
「福井駅前のカーシェアの駐車場です。現在はちょうど1台が利用中ですが、この東口に4台、西口に1台の、計5台が配置されています」

 

福井では、まだあまりなじみのない「カーシェア」。実際にどのように使うのか、オリックス自動車の小嶋一維さんに紹介してもらいました。
     
スマートフォンから予約した後、開錠操作はアプリで行います。たったのワンタップです。
  
小嶋さん:「はい、これで開錠されました」
   
原渕アナ:「運転席ドアを開けるまで、誰に会うこともなく無人で借りて乗り込むことができるんですね」
   
登録した免許証を端末にかざして、カギを開けることもできます。
 
オリックス自動車が車とサービスを提供し、日本システムバンクがコインパーキングを駐車場として提供。そして、まちづくり福井がカーシェアの需要を調査することで、3社が連携して実証実験を行います。
 
貸し出しから返却まで、すべて無人。レンタカーと違って15分単位で利用でき、料金は、ガソリン代や保険料込みで(15分あたり)240円からと、その手軽さが特長です。

 

交通エコロジー・モビリティ財団によりますと、カーシェアの車両は全国で8万5000台を超え、利用会員数は約540万人。右肩上がりで増加しています。
   
しかし、そのほとんどは東京や大阪など都市部に偏っていて、地方の設置はあまり進んでいません。
  
車社会の福井では、どんな需要を見込んでいるのでしょうか。
 
まちづくり福井の松尾大輔社長は「新幹線が福井に来てから、再開発も進みオフィスの数も増えた。一方で、なかなか月極駐車場を確保できないという声もある。社用車を確保する代わりに、カーシェアをビジネス利用するというニーズがこれからどんどん高まるのではないか」と話します。
  
カーシェアを福井で始める背景にあるのは、北陸新幹線の開業です。
  
過去にも県内でカーシェアサービスが展開されたことがありますが、利用が伸びず撤退したケースも。しかし、北陸新幹線が開業したいま、ビジネスでの活用や駅前で相次ぐマンション建設による住民の利用が期待されているのです。
  
さらに見据えるのは、人口減少社会での新しいまちづくりです。松尾社長は「カーシェアの広がりが福井のまちの持続性にも大きく貢献する」と述べます。
  
住まいや企業などを、まちなかに集めていこうとする上で、ネックとなる車の所有。コスト上昇や駐車場の確保といった課題をカーシェアで解決し、車を持たない暮らしを後押しするとともに、まちなかのにぎわいにつなげたい考えです。
    
「普段はまちなかで十分生活でき、車が必要な時にはカーシェアを使って郊外へのショッピング、あるいは旅行などもいけるという環境を準備することが、まちなかに住みやすく、働きやすい環境づくりにもつながる」(まちづくり福井・松尾社長)
 
一方で休日には、福井を訪れた観光客の利用も想定しています。都会の人にとっては身近なカーシェアを、駅から離れた観光地へ行く際の交通手段として活用してもらうのが狙いです。
  
実証実験は2026年度末まで行われ、その利用状況を検証し本格導入するかを判断します。
 
車社会の福井で「必要な時だけ共有する」という選択肢が、どこまで定着するのか注目です。

 

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