不登校を経験した学生起業家が教育アプリ開発 子供たちに多様な学びを 「ミナカノ」年内の正式リリースを目指す|ニュース|福井テレビ

ニュース

  • ホーム
  • ニュース
  • 不登校を経験した学生起業家が教育アプリ開発 子供たちに多様な学びを 「ミナカノ」年内の正式リリースを目指す

ニュース

県内のニュース

不登校を経験した学生起業家が教育アプリ開発 子供たちに多様な学びを 「ミナカノ」年内の正式リリースを目指す

2026.09.08 18:40

子供の数が減り続ける一方で、学校に行けない子供たちの数は年々増えています。そんな不登校の子供たちの教育をサポートしようと、福井大学の学生がベンチャー企業を立ち上げ、AIを活用した教育アプリの開発に乗り出しています。

 

福井大学で熱心に話し合うのは、大学発ベンチャー「ミナカノ」のメンバーです「みんなの可能性を広げる」という思いを社名に込めたこの会社が取り組むのは、不登校の子供のための教育アプリの開発です。 
   
少子高齢化が進み子供の数が減る一方で、学校にいけない子供たちの数は増え続けています。文部科学省の調査では、2024年度には県内の小中学生のうち1600人以上が不登校となっています。
  
後に会社の中心メンバーとなる福井大学教育学部の学生たちは、不登校となった子供たちと接する中で、特に学習の面で必要な支援が行き届いていない現状を目の当たりにしました。
  
「教育学部の活動の中では子供たちと接する機会があるが、自分1人だけでは、見られる子供の数に限りがある。より多くの子供たちを多様な学びに適応させていくには、どうしたらいいのかと悩んでいた」
    
教育アプリの開発を始めた原点を語るのは、会社の共同創業者の1人である安倍誠明さんです。 

 

学校に行けない子供たちにも安心して学べる環境を届けたい、という思いで開発したのが教育アプリ「ムチモン」です。
  
子供たちがアプリ上に宿題をアップロードすると「ガクモン」という先生役のAIキャラクターが、子供たちの習熟度に合わせた問題を出しながら宿題をサポートします。
   
ここまではよくある学習アプリですが、このアプリならではのポイントが、もう一つのAIキャラクター「ムチモン」です。友達役として振る舞うこの“無知なモンスター”と、子供たちが一緒に勉強をしたり会話をしたりすることで「ムチモン」を育成していきます。
   
安倍さんは「ムチモンが育つ中で、自分自身も学力が定着していたり、毎日習慣化して苦手なことに挑戦できるので、気付けば自分の行動も変わっていた、というのを作り出そうとしている」と語ります。
  
学校に行けない子供たちに対する安倍さんの熱意と解像度の高さ。その背景にあるのは自らの不登校の経験です。「私自身も小学校高学年ぐらいの時、人間関係のことで教室に入りづらくて保健室登校していた時期が少しあって…真っ暗な瞬間というのが、いまでも心の中であるので、そういう子たちが明るく可能性を感じて挑戦をしてもらえるところを作り上げたい」

 

ある日、福井市内の放課後等デイサービスを訪れた安倍さんたちは、子供たちにアプリを体験してもらいました。集中しながらアプリを使う子供たちの様子に、安倍さんたちメンバーも手ごたえを感じます。
     
「ぎゅっと集中して触ってるところを見ると、作って実際に触れてもらえてよかったと思います」(安倍さん)
   
学校に行けない子供たちをターゲットに始まった事業ですが、不登校になる前に、1人でも多くの子供たちがアプリを使って自己肯定感を高めて欲しいと安倍さんは言います。「多くのお子さんに使ってもらう中で、明るい未来を作れるようなパートナーにムチモンがなっていけば」
  
年内の正式リリースを目指して日々、テストを繰り返すミナカノのメンバーたち。大きな社会問題を前に、子供たちの未来を照らす“友達役”となれるのか。今後の展開に注目です。

 

  • Twitter
  • LINE
ニューストップに戻る
【公式】福井テレビニュース
  • 広告