福井に広がるブレイクダンスの輪 | なんだー?ワンダー! | 福井テレビ

番組情報

なんだー?ワンダー!
土曜夕方6時29分

2026年9月12日(土)放送

福井に広がるブレイクダンスの輪

こんなところにも!あんなところにも!ブレイクダンサーが!?福井で広がるブレイクダンスの輪。調査してみると、お寺のお坊さん、交番勤務の警察官、銭湯の跡継ぎ、そして日本一に輝いた小学生——。福井のブレイクダンス事情は、想像をはるかに超えていたジョイ!

ブレイクダンスは世界的なスポーツに進化中
そもそも、ブレイクダンスとは何か。福井市内のダンス教室で子どもたちを指導する中村さんによると、誕生の舞台は1970年代のニューヨーク。ギャング同士の抗争が絶えない街で、暴力の代わりにストリートでダンスを競い合い、決着をつけようとしたのが始まりだという。曲の間奏部分=「ブレイクパート」に合わせて踊ることから、ブレイクダンス(ブレイキン)と呼ばれるように。基本の動きは4つ。立ったまま踊る「トップロック」、素早く足を動かす「フットワーク」、ダイナミックな「パワームーブ」、そして体を静止させてポーズを決める「フリーズ」だ。

試合では、当日まで流れる曲が分からない。100%即興で、音楽に体を合わせていく。そこに、このダンスの醍醐味がある。2024年のパリオリンピックでは正式競技に採用。2028年の国民スポーツ大会でも公開競技として実施される予定で、まさに今、世界的なスポーツへと進化を遂げようとする最中だ。

 

「彼しかできないシルエットが、日本一を決めた」
中村さんの教室に通う小学5年生、林心晴くんは2024年の全国大会・小学生低学年部門で日本一に輝いた。
ブレイクダンスを始めたのは小学1年生のとき。習得した技は約60種類。毎日3時間の練習を欠かさず、体幹トレーニングから始め、すべての技を1回ずつ体に染み込ませている。
自室の壁には、技の名前を書いたマグネットを並べたホワイトボードが。「これをやったら相手に勝てる」という作戦を練るためのボードだ。

中村さん曰く、「全国レベルの子を倒した理由は、完全に彼の独創性。彼しかできないポージング、彼しかできない踊りのシルエット、それが評価された」と。そんな心晴くんの将来の夢は、もちろん、「世界一になること」だった。
まさか、こんなところに ブレイクダンサーが!?

 

続いては、意外なところに出没する県内ブレイクダンサーの顔ぶれを調査。

福井市の明徳寺の副住職・梯さんは、ダンス教室のインストラクターとの二刀流。
去年は、お寺の本堂でブレイクダンスのイベントを開催。「若い方にお寺を身近に感じてもらいたい」という思いから生まれた、前代未聞のコラボだった。

福井市内の交番に勤める中村さんは、福井県警察音楽隊のブレイクダンスチーム「ポリリズム」を2016年に結成。
年間10回以上のイベントに出演し、ダンスカルチャーを発信している。
弟はダンス教室指導者の中村さんで、兄弟それぞれの立場で福井のブレイクダンス文化を支えるダンス兄弟でもあった。

 

畑に立つ天野さんは77歳。定年退職を機にブレイクダンスをはじめ、2日に1回のペースでSNSにダンス動画を投稿している。
天野さんは、カンフーの動きをブレンドした独自スタイルを追求中、「型にとらわれず、自分らしく」というブレイクダンスの精神を体現し、「やめる気はありません。体が動く限り楽しみたい」と言い切る。

 

 

最後は、銭湯で出会ったブレイクダンサー。
福井市・やしろ湯の跡継ぎ坂下さんは、福井ブレイクダンス協会の初代会長として、競技普及に取り組んでいる。
県内の競技人口はまだ100人ほど、2028年の国民スポーツ大会を見据え、ブレイクダンスイベントを企画し、競技人口を増やそうと熱心に取り組んでいた。

 

 

ストリートから生まれ、メジャー競技へ。ブレイクダンスは、福井の日常の中に静かに、しかし確実に根を張りつつあったジョイ!