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「雨が降るたびにドキドキする」西洋菓子倶楽部が11日ぶり工場再開 売り場に日常戻るも復旧は道半ば「認識変えないと…」防災意識にも変化
8月末の記録的な大雨で、福井県内に複数の店舗を持つ有名洋菓子店の、坂井市にある製造工場が浸水被害を受けました。9日は清掃作業などを終えて11日ぶりに工場を再開しました。店頭に並ぶケーキの種類は通常に戻りましたが、それでも本格的な復旧は道半ば。今回の大雨は経営者や従業員の防災意識も高めました。
坂井市丸岡町にある西洋菓子倶楽部の工場では、菓子職人によって焼き菓子が次々と作られ、甘い香りが漂っています。
8月30日の大雨で工場内は30センチほど浸水被害を受けましたが、水が引いた翌日から従業員総出で工場の中を洗浄するなど、復旧作業を続けてきました。そして9日に、11日ぶりの工場稼働にこぎつけました。
事業の停止や機械の修理など、被害額は分かっているだけで3200万円に上るといいます。
菓子作りでメインとなる機械は故障していますが、被害を免れたオーブンなどを使ってケーキのスポンジやシュークリームなどを焼き上げるなど、できる作業を始めています。
西洋菓子倶楽部・高倉竜馬社長:
「ここが製造の拠点になるので、早く稼働しないと現在営業できている店舗も商品を供給できない状況になる。それが一番だめなので、優先的にここを復帰したいと思いやっていた」
工場では、県内にある店舗やサービスエリアなどに卸す菓子の製造を担っていて、工場の稼働により店舗への菓子の供給が再開しましたが、稼働率はまだ災害前の6割ほどにとどまっています。
福井市内のショッピングセンターにある西洋菓子倶楽部の店舗では、売り場にもさっそく変化が表れていました。
売り場担当の安井里奈さんは「ケーキの種類が昨日までは9種類しかなかったが、きょうは通常に戻り、5、6種類増えた。(お客さんから)工場のほう大丈夫?という声が多くて。ショーケースにケーキが並んでいるとお客さんが見てくれる」と話します。
売り場では、工場の再開を喜ぶ声がある一方で、製造現場では被災した機材のメンテナンスなどが必要となっていて、高倉社長は「復旧はまだ道半ば」と話します。また、今回の被災をきっかけとした意識の変化も語ります。
高倉社長:
「全国各地で大雨の被害が毎日ニュースで流れている中で、(浸水被害が)今回だけではないと認識を改めないといけない。雨への対策を会社としてしていけるように動き出している。雨が降るたびにドキドキする…」
記録的な大雨は、人々の意識を変えました。
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