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一夜で“いつもの街”が…記録的な大雨の爪痕 映像と“声”で振り返る「レベル5」福井を襲った大雨
記録的な大雨となった福井県内は、29日夜から30日にかけての一夜で“いつもの街の姿”が一変しました。道路は水に浸かり、住宅や店には水が流れ込み、土砂崩れも発生しました。映像や住民の声で振り返ります。
29日の夜から県内を大雨が襲いました。
宮川裕之記者:
(30日)「午前3時の福井市内です。また雨脚が強まってきました。荒川も氾濫危険水位となっています」
そして、30日午前4時30分。福井市・大野市・勝山市に「大雨特別警報」と「警戒レベル5緊急安全確保」が出されました。
29日から30日にかけての24時間降水量は勝山で350.5ミリ、福井市美山で318ミリ、坂井市春江で314ミリと、平年の8月の1カ月分を大幅に上回りました。
大野市では市内を流れる赤根川が氾濫水位を超え、避難所に身を寄せる人たちの姿がありました。
夜が明けると、各地で被害が見えてきました。
県内で最も多い雨量を記録した勝山市では、九頭竜川が濁流となり、道路は冠水。多くの水路から水があふれ、道路や住宅が浸水しました。
平泉寺町赤尾では、のり面が崩れて道路をふさぎ、田んぼには大量の濁った水が流れ込みました。
平泉寺町赤尾地区・千京正夫区長:
「用水、排水があふれて田んぼに入り、満水になった水がブロックを押し倒した状況で…どうしようもない」
福井市の森田地区では、芳野川と九頭竜川の合流地点からあふれた水が住宅地を覆いました。
萩原聡一朗記者:
「福井市月見のカルチャーパーク前です。現在、雨は小康状態ですが、住宅街は道路が完全に冠水しています。
住民:
「どうしようもない。畳が浮いた。家の中は全部パー。小学4年生か5年生の時に一度あったが、それ以来。命あっての物種」
奥越では、道路でのり面の崩落や土砂の流入が相次ぎました。
福井市と大野市を結ぶ国道158号は、土砂崩れで通行止めとなりました。
<坂井市丸岡町の上空から撮影>
空撮カメラマンリポート:
「道路と川の区別がつきません。住宅街一帯が水に浸かっています」
一方、地上では―
田島嘉晃アナウンサー:
「坂井市役所丸岡支所です。国道8号から一つ入った道路に来ています。私の足元も水に浸かっています。この辺りは30センチほど水がたまっています」
道路いっぱいに、濁った水が広がっていました。
田島アナ:
「車道の道路も車が水に浸かっています」
車はタイヤの半分ほどまで水に浸かり、動けなくなった車があちらこちらに点在しています。普段は、住宅の間を道路と水路が通る場所ですが、この日は、一面が水に浸かっていました。
丸岡町では、30代の女性が冠水した道路脇の用水路に転落し、右足首を骨折するけがをしました。
浸水したクリーニング店を取材すると―
田島アナ:
「水が店の奥まで入り込んでいます。床の上まで浸水しています」
水の中を歩く男性に話を聞きました。
田島アナ:「結構深いですよね」
男性:「深いですね」
田島アナ:「足元、だいぶ濡れていますよね。きょうはお仕事ですか?」
男性:「これからスーパーで」
田島アナ:「このまま行くんですか?」
男性:「びちょぬれ状態でこのまま行きます」
田島アナ:「気をつけてください」
男性:「そちらも気をつけて…」
犬を抱えた男性:
「家のトイレが逆流してしまって使えない状態で…。奥さんの実家がありがたいことに『うちにおいで』と言ってくれた。ワンちゃんを置いていくわけにもいかないので…」
男性は、この地域が浸水しやすいことは聞いていたといいます。「雨がひどいと聞いていても、別に大丈夫かなと思っていた。次の日になってみたら、ひどくて驚いています。大丈夫かなと思っていた」
水に浸かった車や店、住宅…丸岡の街は、一夜にしてすべてが変わってしまいました。
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