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使用済み核燃料の乾式貯蔵施設 高浜での建設計画に福井県の専門委「安全性に問題なし」 町と県が判断へ【福井】
福井県内には、3カ所ある関西電力の原発すべてに今後、使用済み燃料を空気で冷やして保管する乾式貯蔵施設が建設されます。そのトップを切って、高浜原発に設置される乾式貯蔵施設の計画を、県の原子力安全専門委員会が審議し、「安全性に問題はない」と結論付けました。
高浜原発の乾式貯蔵施設の建設計画は、5月28日に国の原子力規制委員会の審査に合格しました。13日に開かれた県原子力安全専門委員会では、国の原子規制庁の担当者らが審査結果を説明しました。
委員からは「竜巻で乾式貯蔵施設が飛ばされるようなことはないのか」「施設までのアクセスルートが損傷した場合でも施設への影響はないのか」といった質問が出され、規制庁の担当者はいずれも「問題ない」との認識を示しました。
会議の結果を踏まえて鞍谷文保委員長は「乾式貯蔵施設の安全性について原子力規制委から説明を受け、委員会としても安全性を確認できた」としました。
関西電力は高浜原発の乾式貯蔵施設について、2025年中に建設に着手し、2027年の完成を目指しています。
県の専門委員会による安全性の確認を終えたことで、今後は地元の高浜町や県の同意を得る手続きへと移ります。
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