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共働き率が高い福井では特に注意が必要 長時間労働や強いストレスによる健康被害 過労死防ぐには家族や同僚の気づきも重要
11月は「過労死等防止啓発月間」です。過労によって心と体にはどのような影響がでるのか。県内の実態と、健康被害を防ぐために知っておきたいことを取材しました。
過労死は主に二つのケースに分けられます。
長時間労働や仕事による強いストレスなどが原因で、脳卒中や心不全といった脳や心臓の病気を発症して死亡するケース。
そして、うつ病や適応障害などの精神障害を発症して自殺に至るケースです。
福井県済生会病院・前野孝治医師:
「長時間労働、働きすぎによる健康被害の最も深刻な状態が過労死と言える」
長時間の労働や仕事による強いストレス。こうした負担が積み重なると、命に関わることがあります。
では、県内の現状はどうなっているのでしょうか。
福井労働局は、昨年度に長時間労働が疑われる事業場など、県内264の事業場を監督しました。
その結果、86の事業場で違法な時間外労働が確認されました。
福井労働局かとく監理官・加藤明さん:
「長期的に見ると長時間労働の観点では減ってきているが、労働時間に関する違反は一定程度まだ残っている」
昨年度、県内で過労を引き金に労災と認められたのは、脳や心臓の病気が3件、うつ病などの精神障害が23件で、このうち2人が亡くなっています。
県内で長時間労働がなくならない原因の一つとして、福井労働局は中小企業の多さを
挙げています。
中小企業では、経営者が本業と並行して労務管理も担うケースがあるほか、限られた従業員に仕事が集中し過重な労働につながることもあるといいます。
福井労働局かとく監理官・加藤さん:
「この人しか任せられない…と、1人に過重な労働が回ってきてしまうケースがある」
仕事を任され自分でもこなせてしまうため、知らず知らずのうちに無理を重ねてしまうこともあります。
そんな過労の状態が続くと、心と体にはどのような影響が出るのでしょうか。
発症しやすい不調は年代によって異なります。
20代から30代の若い世代では無理をして働くことが体力的に可能なため、うつ病や適応障害など心の病気に注意が必要だといいます。
一方、40代以降では精神的な不調に加え、心筋梗塞や脳卒中など脳・心臓の病気のリスクも高まります。
前野孝治医師:
「育児をしている人は家でも大変で、なおかつ職場でも責任を持って働く人が多くなってくる世代です」
共働き率が高い福井では特に注意が必要といえます。
過労による健康被害を防ぐために必要なのはまず労働時間を減らすこと。
時間外労働は、原則として月45時間が法律上の上限です。また、月80時間を超える時間外労働は過労による健康被害を考えるうえでの重要な目安の一つとされています。
ただし、労働時間がこの目安を下回っていれば安全というわけではありません。仕事の内容や心理的な負担なども心身の健康に影響するといいます。
さらに大切なのが十分な休養です。休日には脳を仕事モードから切り替え、十分な睡眠やリラックスできる時間を確保することも大切です。
また長時間労働が続く場合には、産業医などに相談して健康状態を確認することも重要だといいます。
前野孝治医師:
「もし周りで『ちょっと最近違うな』と思う人がいたら、トレスが溜まり過ぎてないかサポートしてあげるといい」
過労による健康被害を防ぐためには、本人だけでなく家族や同僚など周囲が異変に気づくことも大切です。
<受診の目安となるチェックリスト>
▼2週間以上疲れが取れない
▼充分寝ても回復しない
▼夜眠れない
▼食欲がない
▼朝仕事へ行くのが極端に辛い
▼以前楽しめたことが楽しめない
▼動悸や胸の痛みがある
▼死にたいと思うことがある
一つでも強い症状がある場合は医療機関を受診が必要です。
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