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新米も“高値”に JA福井県が早生のハナエチゼン概算金を7000円アップの2万3000円に コシヒカリはさらに高くなる見込み
8月にも収穫される福井県内産の早生の品種のコメ「ハナエチゼン」について、JA福井県は28日、生産者に支払う概算金いわゆる「内金」を60キロ当たり2万3000円とすることを決めました。2024年より7000円高くなっていて、今年の新米の店頭価格も高値水準が続きそうです。
JA福井県は28日に理事会を開き、ハナエチゼンを集荷する際に農家に支払う概算金を2万3000円に決定しました。2024年から7000円の大幅な増額となった理由についてJA福井県の担当者は「全国的に強気の価格設定が見られ、生産者の意欲を向上させ産地を維持するため」と説明しています。
また、コシヒカリの概算金は8月に決定します。JA福井県はコメの集荷競争を踏まえた異例の対応として、4月にコシヒカリの概算金の目安となる“最低保証額”として、60キロ当たり2万2000円以上とすることを決めていますが、ハナエチゼンの2万3000円より高い金額が設定されることが濃厚です。
一方、稲の生育について、この夏は猛暑と降水量の少なさが心配されていますが、JA福井県は「現在のところ深刻な影響は出ていない」としています。
早生のハナエチゼンは早ければお盆前にも収穫が始まる見通しです。
2026年に急激に価格が下落することを防ぐため、JAと卸業者の間で今回の概算金の水準で複数年の契約を結ぶ調整も進められているということです。
また、主食用米に加えて酒米の「五百万石」も概算金は2万3000円と2024年から8300円アップしました。酒米から主食用米に変える農家が出ていることに対する対応で、ハナエチゼンと同じ概算金に設定しました。
JA福井県では、主食用米と酒米、飼料米などすべて含む2025年の集荷目標を85万俵としています。
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