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的中率13%…「線状降水帯」の発生予測 今年5月からは「直前予測」運用開始 精度には課題残るも“高い確率”で記録的大雨に

2026.09.23 20:46

台風25号の影響で、関東地方は記録的な大雨となりました。今回、直前予測情報が発表されていました、発生は確認されませんでした。実は福井で大きな被害が出た8月末の記録的大雨の際にも、この直前予測情報が発表されました。しかし、その的中率は13%…線状降水帯予測の難しさについて、村田光広気象予報士が解説します。

 

◆発生数は増加も…予測は極めて難しい

 

今年の線状降水帯発生回数

 

関東地方を襲った台風25号による大雨被害。伊豆諸島の大島では2日間800ミリを超え、千葉県でも300ミリを超える雨量を観測。各地で大規模な冠水や土砂災害、河川の氾濫が発生し、9人が死亡、5人が行方不明となっています。(23日午後5時現在)
   
線状降水帯とはどのような現象かというと、気象庁の基準では▼大雨の範囲が500平方キロメートル以上(福井市を覆う程)▼雨雲の形状が線状であること▼3時間で150ミリ以上の大雨が降り、警報の基準を大きく超過する、これら全ての条件を満たすものとされています。
  
今年9月までに、線状降水帯は都道府県単位で合わせて22回発生。これは2025年の年間17回、2024年の21回を上回るペースです。危険な線状降水帯ですが、その予測は大変難しいとされています。
  
気象庁の予測情報には、12時間から6時間前に発表される「半日前予測」と、今年5月から新たに始まった2時間から3時間前の「直前予測」があります。
  
9月9日時点のデータでは、半日前予測は全国で89回発表され、実際に発生したのは12回。的中率は13パーセントです。直前予測は66回発表中、発生22回で的中率は33パーセントとなっています。現在の予測の的中率は低いと言わざるを得ません。

 

◆発生しなくても大雨に

 

線状降水帯予測情報が出たら発生なくても大雨に

 

線状降水帯の予測の難しさについて、福井市出身で前気象庁長官の森隆志さんは8月1日のリモートインタビューの際「ピンポイントの雨量予測は極めて困難。雨雲の元になる水蒸気の正確な観測や、スーパーコンピュータの進展が必要」と述べていました。
 
気象庁は2029年から市町村単位での線状降水帯予測を目指しており、現在は雨量精度の向上を図る段階にあるとしています。
 
予測の的中率は低いものの、線状降水帯の予測情報が発表された場合、高い確率で記録的な大雨になっているというデータがあります。半日前予測が発表されたケースでは、49パーセントの確率で、直前予測では91パーセントの確率で、記録的な大雨を伴っています。
 
つまり、線状降水帯の予測情報が出た時点で、たとえ実際に線状降水帯が発生しなくても、災害につながる大雨への備えが必要だということです。
 
線状降水帯予測情報が出たら発生しなくても 大雨になると考えてください。

 

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