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行き場を失った仏様の“駆け込み寺”越前市・金剛院 7メートルの黄金観音様にユニークなゴジラ仏「ご縁に従って…みんな仏さま」
少子高齢化や家じまいが進む中、いま全国では、実家で祀ってきた仏様の行き場に悩む人が増えています。
こうした中、越前市の歴史あるお寺が、持ち込まれる仏様を“ある理由”で断らずに受け入れ続け、話題となっています。そこはまさに、行き場を失った仏様たちの「駆け込み寺」でした。
年間17万件を超え過去最高水準となっている「墓じまい」。それに伴い、多くの人が頭を悩ませているのが「家じまい」や後継者不足による仏様の行き場です。
そんな中、越前市の金剛院には県内から行き場を失った仏様が次々と集まっています。
出迎えてくれたのは29代目住職の諏訪普現さんです。
「(令和に入ってからだけで)指折って数えたら、(外に)22体くらい。本堂の中にも
10体くらいはあるんじゃないかな」(住職)
「令和だけで30体以上も?」(記者)
「そんなになりますか!?本当かなって、ハハハ。数えると、そうなってしまうね!」(住職)
なぜ、ここに集まったんでしょうか…ともかく、まずは拝見します。
住職が引き取ってきた仏様はどれもエピソードがある個性派ばかり。令和元年にやってきたのは高さ7メートル近くもある黄金の観音様です。
「いただきものです。六呂師高原にあったやつですね。処分するからと解体業者に依頼し処分されそうになったんですが…解体業者が『もらってくれないか』と。それで一度、六呂師に見に行きましょうかと。そしたら立派な仏さんで!これはもらおうかなって」(住職)
ネックとなった多額の移設費用は、なんとクラウドファンディングで解決!金剛悲心観世音と名付けられ、いまでは地域のお祭りの象徴になっています。
そして、観音様の下にいたという水子地蔵がここではー
「名前を変えて『撫で仏』という形で。ただ『撫で仏』にしたら、コロナが始まって、あんまり触っちゃいけないという、とんでもないことになったんですけど…頭の形がいいので」(住職)
住職は、そこに込められた、一つ一つの深い想いを丸ごと受け止めてきました。
「これ、カバです。元々、武生の郵便局の本局にあったものが回り回って来た。よく作ってありますよ」(住職)
そして、極めつけがー
「ゴジラがいるんでね!」(住職)
「どういうことですか?お寺ですよね、ここ?」(記者)
「そうそう!ゴジラもいるし、七福神もいるし。これも全部いただきもの。この大黒様、見てください。こんな、いい笑顔!そしてこれが一番ユニークな、ゴジラ仏」(住職)
「あっ、本当だ!ゴジラ仏って書いてありますね。外国っぽいものが急に紛れ込んだような感じですけど。こんな日常がやってくると、想像できました?」(記者)
「ハハハ、全然!もう流れに、身を任せています」(住職)
「きっかけは?」(記者)
「(越前市の)高木さんという方が何年もかかって彫った仏像があるのですが、90歳になって自分で管理できないし、小屋に納めっぱなしだから『もらってくれないか』と。私は断らないものですから、全部いただきに。お寺っていうのはね、こういう色んなものが来ても、みんな仏さまと思ってね。枝1本も仏様という思いでお祀りしているんですよ」(住職)
さらには!足の折れた二宮金次郎像を鉄工所で直して祀ったり、住職の「仏に非ざるものはない」という懐の深さが境内を包み込んでいます。
「コウノトリも仏さまになってしまうんですね!物事の見方がいろいろと変わってきました」(記者)
取材中、本堂の中で見せてくれたのは、まさにいま届いたばかりという仏様でした。江戸時代から金剛院で祀っている「十六羅漢像」の中に仏さまが…
「どこかで、おばあちゃんが買い求められて…、おばあちゃんも歳をとられたんで、守っていくのも大変だから、『仏像をお寺に預けたい』と」(住職)
「今後、こうしたいという夢や展望はありますか」(記者)
「全くないですね、ハハハ。自分の思いでつくっていったら、こうはなりませんから。ご縁に従って。たくさん仏様があるので、その中から自分に合うものが見つけられれば、そこからまた、その人自身が広がっていく。だから、遊びがてらに来て見てもらえれば良いかなと思ってますね」(住職)
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