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越前市の古刹・芳春寺 善光寺も手掛けた名工の本殿と県内最古の松尾芭蕉の色紙塚 “かわっさん”で親しまれる神仏習合の寺へ“小旅”

2026.08.06 19:55

福井県内の魅力を再発見する「小旅」のコーナーでは今回、越前市の武生中央公園近くにある神仏習合の古刹、河濯山・芳春寺を訪ねます。
  
越前市高瀬にある河濯山・芳春寺の歴史を案内してもらうのは、17代目の住職・濱崎紹洋さんです。(崎は立つさき)
    
「もともと平安前期に神社がこの地にでき、その神社をお守りするということで、お寺が別棟でこの地にできた」
  
戦火による消失も経験し1650年、現在の場所に移りました。そびえたつ大杉は370年以上前の当時から変わらず寺を見守っています。
   
その後、明治維新の際に寺が神社を統合。老朽化による建て替えを経て、約100年前に現在の姿となりました。
 
入母屋造りの本殿は長野県の善光寺も手掛けた名工・師田庄左衛門の作品。裏側に飾られている200年以上前に奉納されたという絵馬からも、この場所が神仏習合の地であることを見て取れます。
  
かつては参拝者が近くの川で身を清めてお参りをしたことから「かわっさん」の愛称でも親しまれるこの寺。祭っているのも、水とゆかりがある瀬織津姫です。
  
住職によりますと「瀬織津姫は川の高い瀬に座していて、不浄や穢れ、病気などを下流に流す女性の神様」だということです。

そして、この寺には他にも見どころが―
 
境内の端にたたずむのは、県内最古の松尾芭蕉の色紙塚です。1700年頃寺の近くに立ち寄った芭蕉から地元の俳人・露朝が色紙を受け取り、芭蕉の死後、露朝の弟子たちがその色紙を埋めて弔いました。
 
風化が進んでいますが、芭蕉がこの地を訪れたことを確かに感じることができます。
  
長く地元の人たちに愛される「かわっさん」。住職は「地域の方の思いを大切に残して伝えていきたい」と話します。
 
神様と仏様を一度にお参りできる神仏習合の芳春寺に、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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