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100万回死んだねこ?余命100年?「ほぼトンチ」本の覚え違いタイトル集 福井県立図書館の取り組みがSNSで話題 若者と本の新しい“出会い方”
11月9日までは読書週間です。読書離れが指摘される中、福井県立図書館のある取り組みがSNSで大きな話題を呼んでいます。新しい本との出会い方を取材しました。

武田祐季アナウンサー:
「こぐまちゃんのパンケーキ…なんだか聞き覚えがある気がしますが、正しくは『しろくまちゃんのほっとけーき』です」
こういった覚え違いを集めたタイトル集がいま、話題を集めています。
福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」は、その名の通り、利用者が覚え間違えていた本のタイトルを集めたものです。
例えば「100万回死んだねこ」は、人気絵本「100万回生きたねこ」の覚え違いです。

他には、どんな覚え間違えがあったのか、司書の宮川さんに聞きました。
宮川さん:「『るるぶ』のシリーズを「ぶるるはどこ?」って聞かれた事があります」
武田アナ:「ちょっと可愛くなっちゃいましたね」
宮川さん:「当時カウンターの職員は『え、いまぶるるって聞かれたよね?』って思い出して記録したと聞いています」
元々は職員たちの間で、相談窓口での来館者とのやりとりを記録していたのが始まり。
宮川さん:「この『桐島、部活やめるってよ』という本は、ストーリーの中で桐島は実は出てこないのですが、覚え違いのあったタイトルは『おい桐島、お前部活やめるのか』ですね」
武田アナ:「桐島が登場しちゃったんですね」
書き溜めてきたリストを2007年にウェブサイトに公開すると、くすっと笑える内容がたびたび話題に。年に1~2度ほどの更新を続け、現在掲載されている事例は約1400件に上ります。
更新を知らせる2026年8月23日の公式Xの投稿には、なんと10万件を超える「いいね」が付きました。
<Xに寄せられたコメント>
「司書さんマジで凄すぎ!ほぼトンチみたいなのも多数で爆笑」
「知識を総動員して正解を探し求めるのだから、図書館職員は偉大。コンピューター検索だけではたどり着けない領域」
などと全国から大きな反響を呼びました。
一方で宮川さんは「正直に言うと、インターネットでの盛り上がりと実際の図書館の盛り上がりっていうのは結びついていないような気はしている」と話し、覚え違いタイトル集の人気が、SNS世代の来館につながっている実感はないといいます。

全国学校図書館協議会が2026年6月に行った調査によりますと、1カ月に本を1冊も読まなかった小学生の割合は13.4%で、25年ぶりに1割を超えました。
高校生でも、約半数が本を読んでいません。
そんな中、若者からはSNS上の発信がきっかけで本を購入するという声も。
高校生は―
「例えばSNSで流れてきて面白そうと思った本は買って読むようにしてます」
「SNSのビブリオバトルみたいな動画を上げてる人がいて、それを参考に買ったことはあります」

一方で、20代の読書率が75%と高い韓国ではいま「本を読むことがかっこいい」という新たな価値観が注目されています。
それが「テキストヒップ」。英語の「テキスト」と、かっこいいという意味の「ヒップ」を組み合わせた造語です。
SNS上では本の感想を紹介する投稿だけでなく、表紙のデザインや難しい本を読んでいること自体にかっこよさを見出した投稿など、さまざまな投稿があふれていて、本そのものがファッションアイテムのようになっているようです。
テキストヒップは日本でもメディアなどで度々取り上げられるなど徐々に関心が高まっています。
この新しい価値観がSNSと若者の読書をつなげるかもしれないと、司書も可能性を感じています。
県立図書館司書の鷲山さんは「中高生は同世代の薦めで本を選ぶことが多いので、いまSNSで同世代が薦めから選ぶことが増えていくのではないかと期待している」と話しています。
SNSを通じて本を選ぶなど、若者たちの本との出会い方は、少しずつ変わっているのかもしれません。
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