番組情報
- #24 高浜町を薬草の聖地へ!
- 2025年10月11日(土)放送
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今回のクエストは「高浜町を薬草の聖地へ」。薬草で町の活性化を目指す全国的にも珍しい取り組みを調査します。
わがまちプレーヤーは、薬草プロジェクトのリーダー・松宮史和さん。元々は高浜町で獣害対策を行う企業を経営していましたが、その活動を通じて地元農家の実情を知り、「薬草であれば様々な問題を解決できる」と、その可能性を強く感じました。
“耕作放棄地を活用して薬草畑に”。米や野菜の生産に比べて労力も少ないため、“農業従事者の増加にもつながる”。漢方などに使われる薬草のほとんどが輸入産で賄っているため、逆に“ビジネスチャンス”も。“新たな産業の創出”にもつながると考えたのです。
そもそも高浜町のシンボル・青葉山は、500種類以上の有用植物が自生していて、薬草栽培に適した風土だと考えられています。
現在は、町の10か所以上に薬草畑を拡大して、ヤマトトウキやミシマサイコ、シソなど漢方薬に多く使われている薬草を栽培。さらに拡大して全国に出荷することが目標です。
松宮さんは、薬草の生産だけでなく、薬草の普及を目的とした施設の運営も任されています。青葉山の麓にある「青葉山ハーバルビレッジ」に、薬草を使ったお茶や調味料を販売しているショップや薬草で作ったドリンクやフードを提供しているカフェがあります。
特に人気なのが5種類の薬草をルーに加えた薬膳カレーや自家製のシソソーダ。全て松宮さんとスタッフが試行錯誤しながら編み出したオリジナル商品です。
また、年に4回以上開催しているイベントも大盛況で、県外からも多くの来場者を呼び込んでいます。松宮さんは、こうした活動を通じて、観光業の活性化につなげようと考えています。そして、もう一つ、松宮さんが力を入れているのが、地元の人たちに薬草への理解を深めてもらい、より身近な存在にすること。地域が一丸となって薬草を盛り立てていくことを目指しています。このため3年ほど前から町内の学校を回って、子どもたちが薬草栽培を行うことを提案。松宮さんの呼びかけに応えて、今ではほとんどの学校で児童や生徒が薬草を育てています。
なかには育てた薬草を使って商品化を目指す生徒たちも。青葉山の中腹にある内浦小中学校の中学生たちです。
探求学習の一環として行われている活動で、薬草を使ったうどんを試作中。松宮さんも注目していて、うまくいけば「青葉山ハーバルビレッジ」のメニューに加えてもらえる可能性も。
最後に松宮さんと内浦小中学校の生徒が思いを込めたパワーボールには、共に「薬草パワーで町を元気に」の言葉が。思いは一つ。薬草プロジェクトの行く末に今後も注目です。
過去の放送

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