番組情報
#37 幻の魚 アラレガコを復活せよ!
2026年02月07日(土)放送
かつては九頭竜川流域の冬の名物だった幻の魚、アラレガコを復活させて、次の世代へ守り継ごうとしている「九頭竜川アラレガコ伝統文化を守る会」の取り組みを調査します。
アラレガコは海で産卵して、川で成長する淡水魚。正式名称はカマキリですが、福井ではアラレが降るころに海へ向かって川を下り、その時に漁獲してきたのでアラレガコという名前に。福井ならではの呼び名です。日本各地の名産を紹介した江戸時代の書物「日本山海名産図会」にも描かれているほど、福井を代表する魚の一つでした。
しかし、高度成長期以降、河川環境の変化と共に生息数が激減。70年ほど前までは1か月で、約8000匹が漁獲されていましたが、1980年代には数十匹に。今では絶滅危惧種に指定され、福井市から大野市までの九頭竜川流域は全国でも希少なアラレガコの生息地として、国の天然記念物にも指定されています。
絶滅の危機にあるアラレガコを守るため、2019年に結成されたのが「九頭竜川アラレガコ伝統文化を守る会」。会を立ち上げた会長の田原大輔さんは福井県立大学の海洋生物資源学部で教授を務める養殖研究のエキスパート。アラレガコを絶やさぬため、約20年に渡って養殖の研究を続けてきました。一時は病気で全てのアラレガコを失うなど、苦労の連続でしたが、現在、1000匹以上のアラレガコを養殖しています。
また、福井県にはアラレガコにまつわる独特の文化がありました。その一つは伝統的な漁法。大きな円すい形の竹かごを川に仕掛けてアラレガコをとるエバ漁です。アラレガコの減少に伴い、漁師も減り、2006年に漁は休止となってしまいましたが、伝統を絶やさぬために田原さんたちは地元の漁協と組んで、年に一度、漁の見学会を実施。アラレガコの生息調査にも役立てています。
もう一つが福井ならではの食文化。他県よりも生息数が多かったこともあり、アラレガコを食べるという全国でも珍しい文化が根づいてきました。甘露煮や唐揚げでいただくのが定番。今では、ほとんどの人が知らなくなった食文化ですが、田原さんたちは守り継ぐためにアラレガコ料理の試食会を九頭竜川流域の町で行っています。福井市の森田地区では公民館の職員たちが中心となって、田原さんと共に新しいアラレガコ料理の研究も行っています。
そんな田原さんたちの一番の課題がアラレガコの存在を広めていくこと。今では名前さえ知らない人たちが多い中、九頭竜川の近くにある永平寺町の施設で田原さんの養殖したアラレガコを水槽で展示。全国的にも貴重なアラレガコを学べる場となっていて、県内の様々な学校が校外学習で訪れています。
次の世代へ繋げていくために。田原さんたちの奮闘は続きます。
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