番組情報
#43 新しいブランド牛で地域を活性化させよ!
2026年03月21日(土)放送
今回のクエストは「新しいブランド牛で地域を活性化させよ」。調査に向かった研究員は、坂井北部丘陵地にある牧場で齊藤力氏と出会う。齊藤さんは、父親の代から50年にわたり若狭牛を育ててきたが、従来の「牛舎中心・霜降り重視」の飼育方法から、より自然に近い環境で育てる新たな牛の可能性を模索していた。
そこで導入したのが、褐色和牛「あか牛」をもとにした「越前福牛」である。赤身中心で肉本来のうまみを味わえるのが特徴で、放牧地でのびのびと育てることを目指している。
越前福牛の取り組みにはもう一つの目的がある。それは、坂井北部丘陵地の再生である。この地域は、国営事業により昭和44年から16年の歳月をかけて開拓された農地で、1000ヘクタールの畑作地では、スイカやメロン、梨、柿などの栽培が盛んだが、近年は高齢化により耕作放棄地が増加している。
齊藤さんは、放牧によって土地を有効活用し、農地の維持や鳥獣害対策にもつなげたいと考えていた。
さらに「食と農、観光の連携」も重要な柱だ。研究員は地元農園でイチゴを収穫し、越前福牛との新たな料理提案を実施。レストランで若狭牛との食べ比べを行い、霜降りの濃厚さと赤身のあっさりした旨みの違いを体感する。イチゴソースを合わせた料理は、地域の農産物と組み合わせた新たな観光資源としての可能性を示すごとができた。
越前福牛は現在、県内の限られたレストラン10店舗でのみ提供されており、「福井に来なければ食べられない特別な価値」を持つ。齊藤さんは、この牛をきっかけに人を呼び込み、地域全体の魅力向上につなげたいとの思いを持っている。
新しいブランド牛の挑戦は、単なる畜産の枠を超え、農地保全・観光振興・地域再生を一体化させる取り組みとして進み始めた。福井の未来を切り開く一歩として、その可能性に期待が高まっている。
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