番組情報
#47 里山で治山治水の原点を考えよ!
2026年04月18日(土)放送
今回のクエストは「里山で治山治水の原点を考えよ!」。福山研究員が訪ねたのは、南越前町大桐に暮らす吉田智彦・かおりさん夫婦。東京生まれ、東京育ちの2人は、コロナ禍をきっかけに、智彦さんの父の実家がある、この地に移住した。
2022年8月。この地は豪雨に襲われた。24時間の雨量が400ミリを超え、県内観測史上最多を記録。かひる川が氾濫し、川の上流にある大桐では、橋の崩落などで一時孤立状態になり、12軒中5軒が床上浸水するという被害にあった。吉田さんの家も例外なく家の中へ土砂が流入。また水も天井につくほどの高さまで来たという。
土砂は、山の表面が削れることで発生したもの。その原因は、山が整備されてなく、健全でなくなったことだと考えた吉田さんは、山からの土砂の流出を少しでも防ぐための活動を始めた。
春を迎え、山に入れるようになった4月。福山研究員はその作業の手伝いに。まずは水が流れる沢の清掃。水がスムーズに流れるようにと、吉田さん夫婦は側面に石を積み水路を作った。

さらに石とわらを積み重ねた堰を作ることで、水だけが通るように工夫されている。しかし、雪の影響で、水路が木の枝や落ち葉などで埋まってしまったため、福山研究員は手作業で掃除することに。

さらに体験したのが「しがら作り」。「しがら」とは、竹や木の枝、落ち葉などで作る柵のようなもの。土砂の流出を防ぐために使われている。枝で骨組みを作り、中に落ち葉を詰め込むことで、土砂を止め、水はゆっくり流れるような構造になっている。吉田さんに教わりながら福山研究員も、なんとか作り上げることができた。
実は南越前町には、明治時代、土石流を防ぐために作られた登録有形文化財「アカタン砂防堰堤群」がある。これは石を積み上げて作られたもので、水流や土砂をせき止めるための堤防で9基ある。先人たちが作ったこの堰堤は今も現役で役割を果たしている全国でも珍しい土木遺産だ。吉田さん夫婦も、将来的には、100年経っても残る「アカタン」のような場所を作りたいと考えている。
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