番組情報
- #7 豊かな森を次世代につなげ!
- 2025年05月31日(土)放送
今回のクエストは「豊かな森を次世代につなげ!」。

私たちの暮らしに欠かせない森ですが、森に関わる人・林業従事者の高齢化や担い手不足が近年問題となっていて、森を維持管理していくことが難しくなっていることが現状です。
その問題を少しでも解消しようと行動しているのが、今回のわがまちプレーヤー、池田町で「あそびばプロジェクト」を運営する松本拓也さんです。
「あそびばプロジェクト」とは、「自然の中のあそびば」を子どもたちに提供し、遊びを通じて森に親しみを持ってもらい、将来森を大事にする子を育むことを目的としたプロジェクト。
様々な野外体験プログラムが実施されています。
そのひとつが「コウモリツアー」。
使われなくなったトンネル「隧道」を探検し、そこに棲むコウモリの生態を観察するものです。
大学時代、コウモリの研究をしていたという松本さんによる、専門的な学びが得られるのも魅力で、楽しみながら自然への学びを深めることができます。
そんな松本さんが今回研究員に手伝ってもらいたいことは、「作りかけの遊具を完成させてほしい」とのこと。
「あそびばプロジェクト」には、子どもたちが自分の好きなものをなんでも自由に作ることができる「なんでもベース」というフィールドがあり、子どもたちのアイデアあふれる遊具が森の中に作られています。
遊具に使う材料は、「間伐材」。人工林や雑木林を豊かに維持していくために木を伐採する「間伐」という作業で発生した木材です。
間伐材は、通常は建築用資材として利用されることが多いですが、細い木などは活用されず、そのまま森に放置されているのが現状です。
そこで松本さんは、放置された間伐材を森の遊具づくりに活用しているのです。
しかし、「なんでもベース」の中には、完成していないものもちらほら。
このままでは豊かな森を次世代につなぐことはできない!ということで、研究員がお手伝い。
今回は、子どもの遊具に関する研究に取り組んでいる福井大学工学部建築学科の学生にも協力を得て、作りかけのアスレチックの完成を目指します。
学生たちのアイデアも加えながら、“ゆらゆら動く丸太”や“切り株ステップ”など、様々な遊具が誕生。
そして、最後に挑戦したのが「ジップライン」。安全なジップラインにするために全員でロープを引っ張り固定していきます。
こうして、約6時間の作業の末、間伐材を活用したアスレチックが見事完成!
後日、遊びにきた子どもたちからは、「楽しい」の声があふれました。松本さんのパワーボールには「森の事を遊びからしっかり学ぶ活動を次世代へ!」という言葉が。池田の、そして福井の森を豊かにしていくために、松本さんの活動はこれからも続きます。
過去の放送

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