ニュース
県内のニュース
開通は3年遅れの「2029年春」に 中部縦貫道の大野油坂道路 対策工事の着手が国道158号の「通行止め」で遅れる【福井】
2025.03.28 18:40
工事上の問題で開通時期が白紙となっていた中部縦貫道の大野油坂道路について、近畿地方整備局は28日、当初2026年春としていた開通時期を3年遅らせ2029年春とすると発表しました。
開通が延期されるのは、中部縦貫道の九頭竜インターから岐阜県境の油坂出入り口までの15.5kmの区間です。当初は2026年春に開通する予定でしたが、2025年、橋を架ける工事で橋脚部分の地面に地滑りが確認されるなど強度上の問題が発生。近畿地方整備局は工期を見直し、2024年度中に改めて開通時期を示すとしていました。
28日は、整備局と県が工事の進み具合などを確認する会議が開かれ、開通時期を当初の2026年春から3年延期し、29年春とすることなどが報告されたました。一方で、工事の短縮についても並行して検討を続け、2029年春の開通から半年程度の前倒しを目指すとしています。
ただ、中部縦貫道の未開通区間と並走している国道158号が大規模な土砂崩れにより3月19日から通行止めとなっています。この影響で資材や作業員を現場に運び込めず、対策工事の着手は遅れているということです。
今回示したスケジュールに158号の通行止めの影響は反映しておらず、更なる遅れが発生する可能性もあります。また、総額1509億円の事業費については、上振れするかどうかも含めて精査中としています。
- 広告


