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映像で振り返る「昭和100年・戦後80年」 高度成長期、バブル崩壊後の入社式 時代を生きた“人生の先輩”から新社会人にエール【福井】

2025.04.01 19:50

2025年は昭和が始まって100年、戦後80年の節目です。ニュースイットでは、年間を通したシリーズ企画として、福井テレビが撮りためた資料映像からその時代を振り返ります。今回は昭和と平成の入社式の様子を振り返ります。

 

◆1970年(昭和45年)集団就職

 

1970年(昭和45年)国鉄ホームに降り立つ集団就職者たち

 

1970年の国鉄のホームの映像では、会社名と歓迎の言葉が入ったのぼり旗の周りに、次々と集まる若者たちの姿が見られます。県内の繊維産業などは、戦後の労働不足を補おうと東北、北海道、九州などから多くの集団就職者を受け入れました。こうした若い世代の集団就職は日本の高度経済成長を支えました。

 

◆1981年(昭和56年)合同入社式

 

1981年(昭和56年)合同入社式

 

1981年に開かれた県内企業の合同入社式では、揃いの制服に身を包んだ新入社員たちの姿が。壇上には「フレッシュマン諸君よ、今、何に精魂を打ち込むのか」「何事にも屈せずチャレンジする気力のみ」といったスローガンが掲げられています。

 

◆1985年(昭和60年)紡績会社の入社式

 

1985年(昭和60年)紡績会社の入社式

 

1985年の紡績会社の入社式。「働きながら高校に行けるようなところが北海道にはないから、福井まで来ました」と話す彼女たちは、中学を卒業した「中卒世代」です。県外から福井の紡績会社へ約50人が集団就職しました。

 

◆1993年(平成5年)バブル崩壊後の入社式

 

1993年(平成5年)バブル崩壊後の入社式

 

1993年(平成5年)バブル崩壊後、不況の中での「福井銀行」入社式で、当時の経営者は「福井銀行の行員証をつけたり制服を着ると、新入行員とは書いていないので、一人前の行員とお客様は見る」と新入社員を鼓舞。
 
「セーレン」の入社式では、新入社員の服装がバブル時代を感じさせます。経営者は「どんなことにも耐えうる忍耐力、困難も乗り越える努力をすることを願う」と訓示していました。
  

 

“時代を生きた”先輩たちからエール

 

80代女性から新入社員へのエール

 

時代を反映する入社式。福井市内で、人生の先輩方から当時の思い出を聞き、新入社員にエールも送ってもらいました。
 
80代女性:
「一生懸命働いて楽しかった。上司からは好かれて山に行ったり、食事に誘われたりと待遇が良かった。一生懸命働いたからだと思う。常に誘いがあって自分の人生で一番楽しかった。あの時代は忘れられない。若い時代から自分がしようと思うことを一生懸命やることが一番楽しいし、報いが必ずある」
 
80代男性:
「私はもう86歳になる。終戦も震災もすべて覚えている。震災の時は6歳だった。今の人は幸せだと思う。自分の意志をしっかり持っていてほしい。目的を持つことが一番大事」
   
80代女性:
「私は新人時代は、戦争が終わったばかりでいい時代ではなかった。銀行でお金を交換したり、小切手に替えたりという仕事だった。今はいい時代ですから自分の目標に向かって頑張っていただきたい」
 

 

好きじゃなくて始めた仕事も…

 

60代女性から新入社員へのエール

 

40代女性:
「お金をもらって仕事をすることに対して責任を感じた。どんな仕事でもプロとしてやりなさいと上司に言われたことを覚えている」
  
60代女性:
「本当は好きじゃない仕事だったが、紹介してもらって入った仕事。紹介してもらった人のために頑張らないといけないと思ったが、周りにいた上司がかわいがってくれて、早く辞めようと思っていたが、もう少し頑張ろうかと。だから新入社員には、仲間を大事にして、いつも笑顔でいたらいい。フジテレビみたいな上司のところにいると大変だから、今はセクハラ、モラハラなど言いたいことが言える時代なんだから、言いたいことを言える強い自分でもあってほしい」

 

今年度の新入社員は…

 

2025年度新入社員の特徴(産労総合研究所)

 

シンクタンクの産労総合研究所によりますと、2025年度の新入社員の特徴は「変化を呼び込む!新紙幣タイプ」とのこと。最新のITリテラシーや知識を身につけていて、将来的に企業や組織に変化を呼び込む可能性も高いということです。
 
自身の居場所が「ここだ」と思ってもらえるよう、先輩社員のサポートも欠かせないということです。

 

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