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“海なし”越前市で「バナメイエビ」養殖 初の試食会では「刺身」も登場 秋にも1000匹を出荷目標【福井】
海に面していない越前市で、空き家を活用し試験的に養殖が進められてきた「バナメイエビ」が出荷サイズに育ち、2日に試食会が開かれました。果たしてその“お味”はー
越前市役所で開かれた試食会には、関係者約50人が参加しました。
吉田圭吾アナウンサー:
「こちらのエビ、なんと、越前市の空き家で育てられたんです」
2024年12月、キャラクターグッズの企画・販売を手掛ける会社「ウロール」が越前市内の空き家を活用し、2024年12月から試験的に養殖しています。バナメイエビは日本でもよく料理に使われるエビで、出荷サイズになるまでにかかる期間が3カ月と比較的短いことから、新たな地元の特産品にしようと目を付けました。
近年増え続ける「空き家」対策につなげたい狙いもあります。
川上正宏社長は「不安はあったが、ここまで大きく育って…感触はすごくあります」と手ごたえを感じています。
そして迎えた2日の試食会。10数センチの出荷サイズに成長したバナメイエビが、刺身や塩焼きなど4品に調理されました。バナメイエビはほぼ輸入に頼っていて「生」で食べられるものは珍しいといいます。
吉田圭吾アナウンサー:
「お寿司をいただきます。うーん!プリプリでほんのり甘い。臭みは全然ない!」
越前市の山田賢一市長も「身がしっかりしていますね。うまい!これはいける!」と太鼓判を押します。
今後はブランド名を商標登録し、秋頃から1000匹を目標に出荷。市内の飲食店など限定した店舗で提供する予定です。
川上社長によりますと、問い合わせが多くビジネスとして成り立つという感触を持っていて「まずはプラントを造って生産体制を整え、越前市の水産資源を観光資源に変えて、越前がにに負けないような市の特産品にしていきたい」と話します。2年後を目標に、空き家ではなく大きなプラントで本格生産することで、事業化により地域活性化につなげたいとしています。
電気代などのランニング費用、エビの生存率アップという課題をクリアし、安定生産につなげていきたい考えです。
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