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“スキマ時間バイト”の「タイミー」が坂井市と包括連携協定 地域の人材不足に新たな一手 福井県内初
働きたい時間と働いてほしい時間をマッチングするスキマバイトサービス企業『タイミー』の利用者が全国的に増加しています。坂井市は23日、県内の自治体として初めて『タイミー』と包括連携協定を結びました。地域の人手不足に対応し、経済の活性化につなげたい考えです。
田島嘉晃アナウンサー:
「アプリでスキマ時間にアルバイトを探せる『タイミー』。坂井市はこの仕組みを活用し、埋もれていた労働力を引き出して、地域に多様な働き方を広げたいとしています」
坂井市役所では23日、協定の締結式が行われ、坂井市とスキマバイトサービス『タイミー』が手を組んで、地域の人材不足に新たな一手を打ち出しました。協定は県内初の試みです。
坂井市・池田禎孝長:
「事業者から人材不足が課題であるという数多くの声があった。隙間時間を利用した多様な働き方が実現できると思っている」
タイミーは、スマートフォンで最短1時間から、働きたい時間に働きたい場所を選べるサービスを展開しています。履歴書も面接も不要で、アプリで条件を選ぶだけで、その場で仕事が決まり報酬は勤務終了後すぐに振り込まれます。企業側にとっては必要な時に必要な人材を確保できる仕組みが魅力です。
福岡県にある物流倉庫では、冷蔵庫や洗濯機などの家電製品の仕分けや配送作業を行っていて、従来のパートや派遣社員に加えて、タイミーに登録した人たちも働いています。
すでにタイミーを30回以上利用している男性は「まず自分で行きたい時間を決めて、 申し込むだけで面接もない。仕事が終わればその日のうちに給料が入るのがありがたい。嫌な職場なら次は行かなければいいので気楽」と話します。
また、企業の担当者も「急な欠員や作業量の変化に柔軟に対応できて、本当に助かっている」と歓迎しています。
2018年に起業したタイミーは、いまや全国で1000万人以上が登録するなど成長を続けています。タイミーの葛西伸也・地方創生グループGMは「最近は、観光業、介護、農業など様々な分野に広がってきている。多いのは20代から40代までで8割以上を占めているが、特にシニアの伸び率が増えてきている。単純にお金を稼ぐ以外に生きがいに繋がるという声もある」と話します。
坂井市とタイミーは今後、事業者や市民向けにサービスの仕組みなどを説明する機会を設ける予定で、タイミーは県内のほかの市町とも連携協定を結びたい考えです。
タイミーによると、坂井市内では2024年に比べて応募する働き手が1.6倍、受け入れる事業所は1.8倍に増加しています。こうした市や企業の取り組みが、地域の労働力不足の改善につながるのか注目されます。
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