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大雨特別警報…“命を守る行動”とは まだまだ続く台風シーズン 災害リスクの把握と早めの行動を
先週、台風22号の影響で伊豆諸島に暴風、波浪、大雨の特別警報が発表され、家屋の倒壊や土砂災害など、大きな被害が発生しました。福井県内でも過去に大雨特別警報が発表されたことがあります。命を守る行動について、村田光広気象予報士が解説します。

大型の台風18号が、愛知県に上陸した2013年9月16日、台風の中心から離れた福井県内でも大雨となり、大雨特別警報が発表されました。
命を守る行動が必要となった場合に発表される特別警報。この年の8月に気象庁が運用を始め、実は全国で初めて、福井県に発表されました。
◆垂直避難も選択肢

特別警報が発表されると「命を守る行動」が必要となります。
では「命を守る行動」とは、どういうものなのか、確認していきます。
まず、すでに浸水など災害が発生していて避難所まで避難できそうにないなら、積極的に動かないことです。家の2階以上、少しでも高いところに垂直避難します。そして、救助を待つしかありません。
ただ、浸水など災害が発生していない、すぐ近くに安全な場所がある場合は、最大限の注意を払って直ちに避難してください。
◆国交省の「重ねるハザードマップ」活用を

しかし、自宅に留まっていても助からないことがあります。それは▼土砂災害警戒区域に指定されている場所▼川のすぐ近く▼家屋倒壊等氾濫想定区域です。
これらに該当するのは、河川が氾濫したら家屋ごと倒壊する恐れがある場所です。
家屋倒壊等氾濫想定区域は、地域のハザードマップに記載されていないことがありますので、国交省の「重ねるハザードマップ」で確認してください。
このような場所では、とにかく深刻な事態になる前に、避難するしかありません。
◆災害リスクを把握し早めの行動を

まずは、自分の家にどのような危険があるのか、災害リスクを把握してください。
そして、特別警報や命を守る行動の呼びかけを待ってはいけません。大雨警報や洪水警報が発表されたら警戒する、早めに避難の検討を始めることが大切です。
台風シーズンはまだ続きます。改めて防災の意識を高めましょう。
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