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詐欺被害が後を絶たず…福井県内で11億円超え 11月までで去年1年間を上回る 年内ラストの年金支給日に合わせ大野では啓発活動
福井県内の特殊詐欺やSNS型投資詐欺の被害が、過去最悪のペースとなっています。
県警によりますと今年1月から11月末までに発生した「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」と「特殊詐欺」の被害額が合わせて11億円余りに上り、すでに去年1年間の被害額を上回っていることが分かりました。
県警によりますと、SNSやマッチングアプリなどを用いてうその投資話や交際話を持ち掛けて金をだまし取る、いわゆる「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」の県内での被害は、今年1月から11月末までで去年の同時期に比べて3倍近い(32件増)50件が確認されています。被害額は約7億7500万円に上り、去年1年間の被害額を約3億4000万円上回っています。
一方、同じく1月から11月に県内で確認された、いわゆる「オレオレ詐欺」や「架空料金請求詐欺」などの特殊詐欺の被害は、去年の同時期と比べて38件増えて64件ありました。被害額は去年の同時期を1億9000万円上回る約3億6000円に上っています。中でも、親族や警察官などを語り事件・事故を理由に金銭をだまし取る「オレオレ詐欺」の被害件数が43件と全体の約7割を占め、被害額は3億2600万円となっています。
こうした詐欺の被害がなくならない中、大野市内では15日、年金の支給日に合わせて市内の金融機関で啓発活動が行われました。
警察官や市の消費者モニターらが市民にチラシを配り不審な電話や迷惑メールに気を付けたり、強引な訪問販売に気を付けたりするよう呼び掛けました。
不審な電話があったという人が「電話がかかってきたんですよ。茨城へ来てくださいって言われて、茨城の警察署に。保険証もマイナンバーカードも使えなくなるって言われて」と話すと、警察官は「変だなと思われたと思うので、その時点で大野警察署に電話してほしい」と伝えていました。
大野市消費者センターの田中明美さんは「知らない所の電話番号だったら出ないということに気を付けてほしいし、最近はインターネットを使ったトラブルも多くなっている。身に覚えのないメールなどは開かないでほしい」としています。
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