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“孤立”が生む詐欺被害 声を掛け立ち止まらせる…最後の砦はあなたかも 被害防止のためにできること

2026.02.13 19:15

福井県内で詐欺被害が過去最悪となっています。オレオレ詐欺やSNS型投資詐欺など、県内の詐欺の被害額は去年1年間で14億円あまりと、統計を取り始めてから最も多くなりました。そんな中、今年に入って初の年金支給日の13日は、県警が銀行や商業施設で一斉に注意を呼び掛けました。どうしたら被害が防げるのか、その最後の砦はあなたかもしれません。

 

◆スマートフォンの普及を背景に詐欺被害が急増

 

「きょうは年金支給日です。詐欺の電話が増える傾向にあります。十分注意してください」
 
福井市のショッピングシティベルでは、福井南警察署の署員らが訪れた人たちに特殊詐欺の手口が記載されたチラシなどを配りながら注意を呼び掛けました。
 
今年初の年金支給日である13日を、県警は「一斉啓発日」として県内11ある全ての警察署で同様の呼び掛けを行い詐欺被害防止に力を入れています。
 
去年1年間で確認された県内の詐欺被害は147件、被害額は14億4000万円。これは前年から2倍上以上に増え過去最悪を記録しました。
 
なぜ、年々被害は増え続けるのか。背景にあるのは、スマートフォンが生活の中心になったことです。知らない相手からの連絡が、 ポケットの中に直接届く時代です。家にいても、外にいても、いつ何時でも詐欺は入り込んできます。

 

◆被害は高齢者に限らず20代にも

 

県警によると「高齢者だけではなく20代から50代までの働く世代が被害に会うことも多い」といいます。
  
SNSを通じて投資アプリに誘導し「絶対儲かる」などと甘い言葉で多額の金をだまし取るSNS型投資詐欺。近年は有名人を装った広告を使用するなど手口は巧妙化していて、去年の被害額の約6割が、このSNS型投資詐欺でした。
  
一方で、昔からある特殊詐欺もなくなってはいません。
  
「あなたの口座が事件に使われています」「還付金があります」などと警察や役所を名乗り不安をあおります。
   
県警では「手口が巧妙化していて警察官を語る偽警察詐欺の被害にあう人が多くいる。本物の警察官はSNSを使ったり警察手帳や逮捕状を画像で送ったり、金銭を要求したりすることは絶対にない」と注意を呼び掛けています。

 

◆信じさせ、急がせる共通の手口

 

SNS型も、電話の詐欺も、方法は違っても“信じさせる。急がせる”という手口は同じです。
 
被害に遭いそうになったという人は―
「電話があって『金属のものを出してください。高く買ってあげるよ』と言われたことがある。『 そんな大したものない』とガチャンと電話を切ることはある。それも何回か」
「報道で詐欺のことを取り上げているので、嫌な電話かかったら切ることにしている」
「銀行を名乗って電話がかかってきて、介護保険のお金に関する問い合わせだった。キャッシュカードを持っていなかったから引っかからなかったけど、もし持っていたら振り込んでしまったと本気で思った」
 
人は焦ると、ゆっくり考える時間を失います。そしてひとりで判断してしまう。犯人が狙っているのは、まさにその状態です。

 

◆声を掛け、立ち止まらせる時間が被害を防ぐ

 

中には、こんな経験をしたという人も―
「ATMで知っている人が金を振り込んでいて、後からその人が詐欺に遭ったと聞いてすごく後悔した。自分が何かできたんじゃないかと」
 
そこで大切なのが水際対策です。
 
県警によりますと「たまたま金融機関のATMに訪れた人が被害を阻止したこともあった」といいます。このように特殊詐欺を水際対策で防げたケースは去年1年間で45件。警察の働き掛けの甲斐もあり、コンビニや金融機関の従業員の声掛けが実際に被害を止めています。
  
一方で被害は年々増えていて、特効薬はないのが現状です。
 
詐欺との戦いは、孤立との戦いでもあります。しかし難しいことはありません。
・すぐ決めない
・すぐ振り込まない
・内緒と言われたら、必ず誰かに話し、一人で完結しない
 
スマートフォンの中の相手より、目の前の人の声を信じる。声をかける人と、立ち止まる人。その一つ一つのやり取りが、被害を防ぐ最後の砦です。

 

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