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北陸新幹線延伸「桂川案」 2016年の小浜・京都ルート決定から10年、ようやく一歩前進 2027年度中の認可・着工に向け正念場

2026.07.15 20:00

北陸新幹線の与党整備員会が15日朝に東京で開かれ、敦賀-新大阪間は小浜・京都ルートの「桂川案」とすることで合意しました。
  
小浜市民からは活性化への期待の声がある一方で、京都の反応に対する懸念の声も聞かれました。

 

◆着工5条件を満たすべく“京都府市の同意”を最優先に

 

与党整備委員会の共同委員長ら(15日午前)

 

北陸新幹線の敦賀から新大阪までの延伸を巡っては、今国会の会期末である7月17日までのルート決定を目指して自民と維新の会の与党でつくる委員会が8つのルートの再検証を進めてきました。
 
15日の与党整備委員会では、小浜・京都ルートのうち京都駅の西側約5キロにあるJR桂川駅付近の地下に新駅を作る「桂川案」を延伸ルートに決定し、今後は着工5条件を満たすとする報告書が取りまとめられました。

 

与党が絞り込んでいた3ルート案

 

自民の西田昌司共同委員長は「早期に着工するためには桂川ルートのほうがより市民の理解が得られやすいのではないか」とし、維新の前原誠司共委員長も「経済波及効果や利便性は南北案が優れているが、京都市民の懸念を払拭し京都府市の同意を得て着工5条件を充足できる蓋然性に乏しいことに鑑みた中で、桂川案とした」と述べました。
   
整備委員会は10日の前回会合で▼小浜・京都ルートの「桂川案」▼京都駅地下を通る小浜・京都ルートの「南北案」▼滋賀の米原駅で東海道新幹線に乗り入れる「米原ルート」の3つに絞り込んでいました。
   
小浜・京都ルート桂川案の決定に小浜市民は―

「ほっと一安心。やっと決定が出た」
「嬉しい。小浜が活性化してほしい」
「いいとは思うけど、あとは京都次第」
「なんで桂川なのか…行きづらい」

 

◆京都市長「確たるコメントは出せない」

 

京都市の松井孝治市長

 

福井県選出の国会議員の反応は―
 
稲田朋美衆議院議員:
「選挙でも約束した小浜・京都ルートでの決着をみることが出来て、良かったというのが正直なところ。具体的なルートが決まったことによって、具体的な行動にもつなげていきたい」としました。 
 
滝波宏文参議院議員:
「ほっとしている。これからのフォローアップを自民と維新、与党一致団結して進めていきたい」
  
斉木武志衆議院議員:
「どういう政治状況でも新幹線は別だということで、京都府議会、大阪府議会の同意を得ることが一番重要だ」
 
一方、京都の行政トップは―

西脇京都府知事:
「京都府域を通る場合には、府民の理解と納得、関係市町の協力が不可欠」
 
松井京都市長:
「一般的に言えば南北案の方が地下水の負担が大きいと思っていた。ただ、桂川案ならどうなのかも含めて国や機構が示している情報を精査していく。現段階で確たるコメントは出せない」

 

◆2027年度中の認可・着工へ正念場

 

認可・着工に向けた流れ

 

「小浜・京都ルートの桂川案」は、近く整備委員会の上部組織に当たる与党プロジェクトチームに報告されます。
  
しかし、実際に工事が始まるまでにはいくつものハードルが残ります。
  
今後、環境への影響調査やJRの同意をはじめとした「着工5条件」の確認作業などの行政手続きを経て2027年度中の認可・着工を目指します。
  
そもそもこの小浜・京都ルートが決まったのは2016年。10年を経て、ようやく一歩前に進んだ形です。
  
その遅れを取り戻すには京都府や京都市の理解が欠かせず、石田知事が先頭に立ち京都、大阪との調整をどう進めていくのか、正念場を迎えています。

 

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